メールや手紙などで同音異義語を使うとき、「あれ、この場合ってどっちだったっけ?」と迷ってしまったことはありませんか?
特に重要なメールやお便りになる場合はそういった点も気を使わないと失礼になってしまう・・・と余計頭を悩ませてしまうことも。
よく使うものとして「図る」と「測る」など、「務める」と「努める」などといったものがありますが、「時季」と「時期」についてはご存知でしょうか。
今回は少しためになる「時季」と「時期」の違いとその使い分け方をご紹介したいと思います!
それぞれの意味と違いについて
では、まず「時季」「時期」にはそれぞれどんな意味があるのかを見ていきましょう。
「時季」とは?
「時季」の漢字を見ると季節の「季」が入っていますね。これが一番のヒントです。
時季とは、季節・シーズンを指す言葉なので、その季節の事柄を表すときに使います。
「時期」とは?
こちらは期間や期限の「期」が入っています。物事をする「とき」を表します。
それぞれの違いとは?
それぞれの意味をざっくりと理解したところで、この二つの違いはなんなのでしょうか。
それは、
「時季」は・・・シーズンで時期は時を表します。
「時期」は・・・季節やシーズンには関係のない事柄で使います。
「時季」はその季節の事柄、風物詩のものに使うと言えますね。少し難しく聞こえますが、文章に当てはめて考えると案外わかりやすくなるものですよ。
時期と時季の使い分け方!例文集
それぞれの意味と違いがわかったところで、例文に沿って使い分け方を考えてみましょう!何故こっちの字になるのか?など考えながら読んでみてくださいね。
時季の使い方
- 運動会の時季
- プールの時季
- 寒い時季
こちらの時季は季節やシーズンのことでしたね。そのため「時季」の部分を「シーズン」や「季節」に置き換えても違和感はありません。わからないときは一度置き換えてみましょう!
時期の使い方
- 卒業したての時期
- 子供が小さい時期
時期は「とき」「タイミング」を表すので、この二つに置き換えるとわかりやすいですね。
しかし、「卒業したての時期」は「してまもないとき」をさしますが「卒業式の時季」となると春になりますから、「季」を使うんです。
文章の作り方や内容によっては変わることもしばしばあるので注意しましょう!
どう使うべきかわからなくなったときは、それぞれの意味を辞書で引いてみるのをオススメします。
辞書で引くと、覚えやすくなるのもありますし、そうして一言一句丁寧に書かれた手紙にはとても気持ちがこもると思うからですね。
□深谷先生の辞書引き学習
辞書なんて長いあいだ引いていないという方にも、辞書なんかめんどくさいと思う方にも、辞書引き学習というものがあるので参考にしてみてくださいね!
日本語って難しい!楽しみながら学ぼう
いかがでしたか?
少し文が変わると使う漢字も変わったり、それぞれが微妙なニュアンスの違いしかなかったり・・・簡単なようで少し難しかったですね。
しかしもらう方からしてみると、その微妙なニュアンスでしっかりと正しい漢字の使い方をしていると、
- 「丁寧に書いてくれたんだなあ」
- 「しっかりと文章を考えて書いていてくれているんだなあ」
と嬉しくなるものです。
日本語にはまだまだたくさんの「同じ読み方でも意味が違う」漢字がたくさんあります。
使い分けをするにしてもまずはその文章の意味、伝えたいことを自分自身でしっかりと理解し、正しい使い方をしなければなりません。
口にだすと一見同じ意味に聞こえますが、字にしてみると違いがあって勉強になるのも日本語の楽しいところ。
難しいですが、楽しんで日本語の理解を深めていきましょう!
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