普段、梅干しを食べていますか?
梅干しはその酸っぱさゆえに、好き嫌いが大きく分かれる食べ物ですよね。日本人には昔から馴染み深いソウルフードである梅干しには、実は意外なほど多くの美容・健康効果があるんです。
その効果の高さから、スーパーモデルのミランダ・カーさんや冨永愛さんといった美容に関して高い意識を持つ方々も梅干しを食べているそうですよ。
梅干しが持つ、うれしい美容や健康の効果、そしておすすめの食べ方についてご紹介します。
梅干しの効果
それでは、梅干しを食べることで得られる効果について見ていきましょう!
アンチエイジング効果
梅には「梅リグナン」というポリフェノールが含まれています。
梅リグナンは、
- 抗酸化力が高い
- 血管の健康を保つ働きがある
など、老化や不調の予防に効果的なのです。
また、梅干しを食べるとその酸味によって通常よりも多い唾液が分泌されます。
この唾液には若返りホルモンであるパロチン、EGFと呼ばれる皮膚や粘膜の細胞の再生を促す因子が含まれているので、肌のアンチエイジング効果が高いのです。
デトックス効果
胃腸の調子が良くないときに梅干しを、ということは古くから知られていますね。
梅に含まれる有機酸の働きにより胃液の分泌を正常にして、腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にしてくれます。
この有機酸の働きと、クエン酸による新陳代謝の促進と老廃物を身体の外に押し出す働きの相乗効果で、デトックスができるのです。
便秘が改善されて身体の中に溜まった老廃物がなくなるので、美肌効果もあります。
血液サラサラ効果
梅肉に含まれるムメフラールという成分は血流を改善してくれます。体を組織する約60兆個の細胞に新鮮な酸素と栄養を供給しているのが血液です。
血行の良さというのは美容と健康の必須条件のひとつなんですね。
またムメフラールと、梅干しの酸っぱさのもとであるクエン酸の相乗効果により血管の健康を保ち血液がサラサラと流れやすくなります。
そのため、
- 動脈硬化や高血圧の予防
- つらい冷え性や肩こりを予防・改善
することができます。
疲労回復効果
梅干しに含まれるクエン酸は、エネルギーを作り出すクエン酸回路の働きを活性化します。そして疲労の原因である乳酸を炭酸ガスと水に分解して体外に押し出します。
疲労を感じる要因となる物質を体内に作らせない、という働きをしてくれるのです。
なかなか疲れがとれないという時は、このクエン酸回路の働きが弱っている可能性がありますね。そんな時こそ、梅干しのクエン酸をとりいれてみましょう。
梅干しの効果的な食べ方
一日一個がベスト
美容と健康にとても良い梅干しですが、塩分が多いので、食べすぎるとむくみや生活習慣病の原因となってしまいます。
毎日一個ずつ、多くても二個までにしましょう。
自然な製法で作られた梅干しを
すっぱい梅干しを食べやすくするために、さまざまな味付けや添加物を加えたものもあります。
ですが、毎日食べることを考えると添加物の入っていない、昔ながらの塩だけで作った梅干しがおすすめ。肉厚で、大きめの梅干しを選ぶようにしましょう。
「焼き梅干し」にすると効果アップ
梅干しを加熱すると、梅干しの糖とクエン酸が化学反応を起こし、血行を改善するムメフラールの働きが高まると言われています。
ホイルに包んで焼く方法もあります。ですが、数個をお皿に乗せラップをかけて1分ほどチンする方法が手軽でおすすめ。
焼き梅は冷めてしまっても効果が変わらないので、まとめて作って冷蔵庫に保管しておけますよ。
梅干しの手軽な取り入れ方
普段から梅干しを食べている方はお弁当に入れたり、梅肉を使ったドレッシングを作ったりとさまざまなお料理に活用されていることと思います。
一方、梅干しは酸っぱさが気になる、普段はあまり食べていないという方は、手軽なドリンクから取り入れるのがおすすめ!
たとえば、「はちみつと梅肉ドリンク」など良いですよ!
作り方は簡単。種を除き細かくした梅肉とはちみつをお湯で溶いて作るだけです。
はちみつの甘みで梅干しの酸っぱさがマイルドになり、飲みやすくなります。ショウガを少し加えるのも体を温めてくれるので、風邪のひきはじめに効きますね。
※梅とシソと鶏肉の組み合わせは、さっぱりとしていて美味しいですよ!
一日一個!梅干しの美容・健康効果をとりいれましょう
梅干しの効用は平安時代に書かれた医学書『医心方』にもとりあげられています。
一般家庭の食卓に並ぶようになったのは江戸時代からと言われていますね。日本に古くからある梅干しには、体によい効果がこんなにたくさんつまっているのですね!
いつも食べているという方はもちろん、今まであまり食べていなかったという方も梅干しの持つ様々な効果に着目してみてください。
そしてぜひ一日一個の梅干しを美容と健康に役立てていただければと思います。
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