ラーメンと一口に言っても、塩・醤油・味噌・トンコツなど味も様々です。麺(めん)の太さも様々ですし、ご当地ラーメンも含めたら100種類以上はあるかも知れませんね。
ラーメン店に行けば様々な麺メニューがありますが、そういった中に「タンメン」というメニューが。見た目は塩ラーメンのようなタンメンですが、普通のラーメンとは違うのでしょうか?
そこで、気になるタンメンとラーメンの違いと、響きの似ている「ワンタンメン」の違いについて、まとめて紹介します!
タンメンとは
実はタンメンは全国区でない
コント番組で見た「お前に食わせるタンメンはねえ!」という台詞で、タンメンを知った人もいるかも知れません。一方で小さい頃から馴染みある食べ物で、ラーメン店ではタンメンを必ず頼むという人も。
実はタンメンは全国区の麺類ではなく、横浜で戦前に考案された日本発祥の麺類。
日本独自の麺類ではありますが、関東圏以外ではあまり食べられていません。特に関西・九州・北海道では、ラーメン店のメニューで見かけることが無いほどです。
タンメンの作り方は?
タンメンを簡単に説明すると、塩味で炒めた野菜に鶏がらベースのスープを加えた麺料理。
主な具材は次のもので、これにお店独自の具材を加える事もあります。
- 豚肉
- キャベツ
- 玉ねぎ
- もやし
- にんじん
- きくらげ
- たけのこ
これらをの味付けはほとんどが塩味で、香りづけにごま油やニンニク・ショウガをを加えることも。また中華鍋で高温・短時間で炒めるので、野菜がシャキシャキしているという特徴もあります。
野菜を炒めたら、そこに加えるのは鶏がらベースの塩味のスープ。煮こむと言うよりは味をなじませてから、茹でた麺と合わせて完成です。
麺は先に器に盛ってからスープと具を注ぐこともあれば、スープと具の方に入れてから器に盛る作り方も。またスープに片栗粉でとろみをつけるレシピや、ラー油やお酢を合わせるレシピもあります。
※タンメンは冷蔵庫の余った野菜でつくれるので、給料日前料理にもピッタリですね。
ラーメンとの違いは?
ラーメンには様々な味がある
ラーメンとタンメンは、出来上がりを見るとよく似ています。
しかし細かい点を見ていくと、ラーメンとタンメンにはいくつかの違いがあります。
まず挙げられるのが、味の違いです。
タンメンは鶏がらベースの塩味ですが、ラーメンは塩以外にも醤油・味噌・トンコツなど味は様々。
ラーメンは味の決め手となる「カエシ」と呼ばれるタレをスープに加えますが、タンメンに関しては、このカエシと呼ばれる「タレ」を加えない点がラーメンと異なります。
またラーメンは、スープのベースとなる出汁も、鶏がら以外に昆布・煮干し・トンコツなど様々。タンメンは鶏がらスープのみなのも、ラーメンと異なります。
ラーメンの具は少なめ
次に挙げらるのが、具材の調理方法です。
ラーメンの具はメンマ・ナルト・わかめ・チャーシューなど、基本的にはそのままで食べられるもの。野菜もモヤシがメインのことが多く、ラーメンの種類にもよりますがそれほど具材は多くありません。
また具材をスープを合わせて味をなじませることは少なく、麺・具・スープを器に盛り合わせる形となります。
一方のタンメンは野菜たっぷりで一度スープと合わせて味をなじませる特徴が。麺を入れた器に具材とスープを盛り付ける事となり、ラーメンよりボリュームが多くなります。
ちなみにワンタンメンとは
ラーメンにワンタンを添えて
ちなみに名前の似ている中華料理に、「ワンタンメン」があります。
ワンタンメンは、具材に「ワンタン」を入れた麺類のこと。
ワンタンは餃子に似た四角い皮で具材を包む料理の事で、日本では具は少なめで豚肉がメイン。これを醤油ラーメンや塩ラーメンにプラスして、ワンタンメンとしていただきます。
日本以外でのワンタンメンといえば、香港のワンタン(雲呑)が有名です。
ワンタンの中身はエビがメインでたっぷり入り、麺もラーメンではなく極細の麺を使用。スープは魚介類からとったダシがベースとなり、熱々のものが麺とワンタンに注がれます。
日本のワンタンメンも香港のワンタンメンも、タンメンと比べると見た目はシンプル。タンメンが野菜たっぷりなのに対し、ワンタンメンは麺とワンタンを頂く料理となります。
野菜たっぷりでボリューム満点のタンメン!
タンメンは野菜がたっぷりの麺類で、ラーメンよりもボリューム満点。
シャキシャキ野菜に塩味ベースのスープが加わり、ラーメンよりあっさりした味わいとなります。また家庭でも簡単に作れるため、得意料理としている人もいるのでは。
タンメンは関東のみで知られた料理で、他の地方ではマイナーな麺類。
野菜もたくさん摂れてボリューム満点で美味しいタンメンが、全国的に知られる日が来ることを願いたいですね。
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