お洋服の買い物をしていたりファッション雑誌を見ていたりすると、たまに何かわからないカタカナ語がありますよね。
当たり前のように書かれているけど、どれを指しているのかわからない…。よく見るけどこれとこれは別物?と、私もよく考えてしまいます。
そんな違いがわかりにくいファッション服としては、ワンピース・チュニック・ブラウスもあげられますね。
今回はそのワンピースとチュニックとブラウスの違いについて、その起源や定義に触れつつ、ご紹介したいと思います。
ワンピース・チュニック・ブラウスそれぞれの特徴は?
まずはワンピースとチュニックとブラウスそれぞれの特徴をまとめてみました。
ワンピースとは?
女性の洋服といえばやっぱりワンピース。歴史も古く、現在ではいろいろなデザインのワンピースを着ることができます。
英語では「dress」の一語で十分ですが、ワンピースは「one piece dress」の略とされています。「一続きのドレス」、つまり身ごろとスカート部分がつながっている衣服のことです。
一枚で服装として成立するのがワンピースの原則となっています。
つまり丈が短すぎるチュニックや下にほかのトップスを着るジャンパースカートなどは、ワンピースには該当しないんですね。
チュニックとは?
チュニックの語源はラテン語の「tunica(覆うもの)」。
古代ギリシア・ローマ時代に着られていた衣服のことだそうです。まっすぐなシルエットの衣服で丈はひざ下まで。
このチュニックがいわゆるトップスの原型とされています。
現在では特に女性が着るおしりまで丈のあるトップスを指すようですね。ブラウスよりは長くワンピースよりも短い丈になっています。
ブラウスとは?
ブラウスは女性や子どもが着るウエスト前後丈のシャツ型上衣。
と言っても、ちょっと硬くてわかりにくいですよね。歴史から見てみたいと思います。
19世紀後半に女性の社会進出を背景として、テーラードスーツの婦人服への導入の際に、
一種の下着であったシャツが表着のブラウスへと発展しました。
そして女性の間でブラウスが定着していったのです。つまりシャツがおしゃれ着として進化したのがブラウスということですね。
ワンピース・チュニック・ブラウスの違いは丈に注目!
ワンピースとチュニックとブラウスそれぞれの特徴をまとめましたが、違いがなんとなく分かったのではないでしょうか?
注目すべきはずばり、丈の長さです!丈の長さに注目して簡潔に表すと…
ということになります。
人によって体型は違いますし丈での解釈が難しい場合もありますから、表現があいまいになってしまうこともうなずけますね。
実は「チュニックワンピース」や「チュニックブラウス」と銘打たれた洋服もあります。
それぞれの特徴でも見たように、名前は同じでも時代とともに形が変遷してきた衣服も多いので、定義はぜったいとは言い切れません。
ややこしいですが、定義にはあまりこだわらずになんとなく理解していれば、困ることはないのではないかと思います。
ややこしいファッション用語に流行と歴史が垣間見える!
結局はファッション用語に絶対というのは無いのではないかと思います。
衣服は時代とともにいろいろな変遷を経て、現在の形に進化してきました。
それは今後も続いていくことで、現在チュニックと呼ばれている洋服も違う名前で呼ばれたり、チュニック自体が違う定義になっている可能性があるのです。
今のところは、
- ワンピースは一枚で着られる丈
- チュニックはおしり丈
- ブラウスはウエスト丈
と、なんとなく理解しておけばよいと思います。
丈によって着方やスタイルがだいぶ変わりますから、それぞれのコーディネートを楽しんでください。
ファッション用語のややこしさは、ファッションの奥の深さだと大目に見ることにしましょう。
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