お祭りと言われて、まず連想するお祭りのアイテムとは何でしょうか?
人それぞれかもしれませんが、多くの方がお神輿を連想したりするのではないでしょうか?日本人ならば、お神輿を知らない方はほぼいない程、文化に根付いた物と言えるますね。
同じように、お神輿に似た山車もお祭りには欠かせない物ですが、こちらもお神輿と同じ位重要な役割があります。
でも、このお神輿と山車はどう違うのでしょう?
今回は、そんな山車の読み方や、神輿との違いについてご紹介します。
山車とは?
日本のお祭りで
山車とは、飾り物をしたり、大太鼓を積んだりして引き出す物の総称を言います。
場所によっては祭屋台(まつりやたい)や屋台と呼ばれたりもします。
人力で運行
山車は車輪が付いているものが主な作りで、多くの場合は人力で運行されます。特殊な例として、トラックで曳いたりしますが、基本は人力です。
山車の形は様々なものがありますが、日本では、有形民俗文化財に指定されている物も多くあります。
大きさは
山車の大きさは、一般的に10m程の高さがあります。
重さは約5~6tほどになり、日本で最大の物になると、20t程の重さになるものもあります。
※この山車も大きくて重たそうですね!
山車の読み方は?
山に車と書いて
「山車」は、山に車と書きますが、“だし”と読みます。
地域や土地柄によっては、
- 山
- 地車
など様々な呼び方があります。
名の由来
山車の語源は大きく分けて2つあるんですね。
一つは、神殿などから、神様を外に「出す」乗り物として。
もう一つには、円状に編まれた竹ひごの編み残しを「だし」と呼んだからとする説です。
何故、こういう当て字になったのかといえば、古来より、神は山や岩などに降臨すると考えられていた為です。
元々は、山を模した形状の物などを、祭りの際に神の依り代として神社の外に出していたとのことですが、この山が、街中を走るようになり山車になったと言われています。
山車は神輿とどう違う?
山車のことはわかりましたが、神輿とはどう違うのか?ということも気になりますよね。
用途の違い
お神輿は、神様が神社から旅するときに使う乗り物です。
山車はお祭りの間神様を招き入れ、居付いてもらうための物になっています。
乗る人
お神輿は、神様の乗り物であり、神様だけが乗ることが出来ます。
一方で、山車には人間が乗ります。これは、依り代としての勤めがあるのと共に、神様をおもてなしする人が必要であるという考え方からです。
神事として
山車の依り代に選ばれるのは男の子が多いです。お神輿を担ぐのも基本的には男性であり、女性が担ぐことはありません。これは古い昔の風習があるから言えますが、現在は女性だけで担ぐお神輿などもあります。
日本人だと実感!
いかがでしたでしょうか?
私はお祭りに意気揚々と参加するような人間ではありませんが、神輿を担ぐ声や太鼓の音を聞くと、なんだか懐かしい気持ちになりますね。その度に自分は日本人だなぁと実感させてくれます。
昔からの風習の良き部分を残しつつも、女性にお神輿を担いでもらって積極的に参加してもらう最近の風潮は素晴らしいものだと思います。
神様が男かはわかりませんが、男ならば、屈強な男性陣に担がれるのも安心はするでしょうが、やはり女性に担いでもらって悪い気はしないと思うのです。
お祭りには色々な楽しみ方があります。積極的に祭りに参加して、お神輿を担いだり主軸として楽しんだりするのも良いですし、それを見て楽しむのも一つの方法ですね。また、私のように少し距離を置きながらも、伝統や文化を感じるのも一つの参加の仕方もよいのではないでしょうか。
神輿や山車について知識も得ると、お祭りの楽しみ方もまた広がるものですね!
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