色とりどりで様々な形、かぐわしい香りで私たちを楽しませてくれる花々。それぞれに花言葉があるのはご存知ですか?
「こんな気持ちを贈りたいな」
「こんな気持ちになりたいな」
などと、大切な人に贈る時にも、自分のために飾る時にも、相手やシーンに合った花言葉を選ぶと喜びも倍増します。
このように、色々な観点から私たちの生活に彩りを添えてくれる花ですが、よく耳にする花の名前の中に、スイートピーがありますよね。有名な歌もあります。とてもカラフルな花で、その色ごとに違った花言葉を持つと言われています。
そんなスイートピーの色別の花言葉や、スイートピーはどんな花なのか?についてご紹介します。
スイートピーの花言葉色々
スイートピー全般では?
色によって違った花言葉があると前述しましたが、スイートピー全般にも、
- ほのかな喜び
- 門出
- 別離
- 優しい思い出
- 永遠の喜び
- 私を忘れないで
などの花言葉があります。
スイートピーの全盛期は3〜4月。時期的にも花言葉としても、卒業や入学、入社など、新たな旅立ちへのお祝いにぴったりの花言葉ですね。
特に「門出」「別離」は、スイートピーの蝶が飛び立つように見える姿かたちから由来していると言われています。
また、西洋では、
- さよなら
- ほのかな喜び
- 優しい思い出
- 至福の喜び
という意味もあります。
国によって若干の違いはありますが、日本でも西洋でも、新たな旅立ちや喜びなど、前向きで穏やかな雰囲気の花言葉を持っていますね。
このように庭にたくさん咲いていると、心が洗われるようです。
「スイートピー(色とりどり)」
ピンクのスイートピー
ピンクは、「繊細」「優美」という花言葉があります。
ピンクのスイートピーは美しくたおやかで、ぴったりの花言葉ですね。
白のスイートピー
白は、「デリケートな喜び」です。
字だけ読むと「デリケートな喜びって何だ?」と思うかもしれませんが、実際に白いスイートピーを見れば、しっくりくるはずです。
あの、白い蝶の羽のようなヒラヒラとした花びらに、かぐわしい香り。風にそよぐ姿は、「大喜び!」「喜び爆発!」というよりも、もっと穏やかで健気な喜びを表すのにぴったりの花だと思います。
赤・紫・黄色・オレンジのスイートピー
赤・紫・黄色・オレンジなどの色には、特別な花言葉はありません。
「赤いスイートピー」という歌で有名な赤色には、特別な花言葉が無かったのですね。
個々の色には特別な花言葉はありませんが、どれも美しい花です。スイートピー全般の花言葉に想いを込めて贈ったり飾ったりしましょう。
スイートピーはどんな花?
ところで、スイートピーがどんな花なのか、詳しくご存知でしたか?
名前の由来は?
ほのかな甘い香りがすることから、sweet(甘い)pea(豆)と名付けられたと言われています。「甘いはわかるけれど、豆?」と思った方も多いのではないでしょうか?
スイートピーはマメ科の植物で、エンドウに似た花をつけるのです。日本では江戸時代に「ジャコウエンドウ「ニオイエンドウ」」と呼ばれていました。「ジャコウ」というのは、香料・生薬の一種で「ムスク」とも言われます。
香水にムスクの香りというのがありますよね。その名前がつくほど、スイートピーの香りはかぐわしいということでしょう。
花の見ごろ
前述しましたが、3〜4月に見ごろを迎えます。春、新たな生活に彩りを添えてくれますね。
原産地
イタリアのシチリア島で1695年に発見され、その後イギリスで園芸植物として発展したと言われています。国を超え、長く人々の生活と共にあったのですね。
エピソード
スイートピーには、このようなエピソードもあります。
イギリスのエドワード朝のアレクサンドラ王妃はスイートピーを好み、お祝いの場では装飾としてスイートピーがふんだんに使われたと言われています。このことから、スイートピーはエドワード朝を象徴する花になりました。
また、遺伝学の実験にも関わりがありました。有名な「メンデルの法則」を英語圏で普及・研究するための実験で用いられたのは、スイートピーです。
スイートピーは奥深かった!
色や香りで私たちの生活に潤いを与えてくれるスイートピー。名前の由来や生息地、最盛期など、知らないことがたくさんありました。まさか香りの他に、エンドウと似ていることからこの名がついたとは!
また、花言葉もたくさんありました。どれも、その姿かたちやそれぞれの色に合っていて、想いを込められそうです。
個人的には、こんなに有名な「赤いスイートピー」に特別な花言葉が存在しないことに驚きました。花の色自体に特別な意味が無いからこそ、あんなに素敵な歌になったのかもしれませんね。
キレイな色に良い香り、花言葉色々と、盛り沢山で趣深いスイートピーを楽しみましょう。
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