起きたらすぐに家族の朝食をつくり、掃除、洗濯、昼食、食材の買い物・・そして夕食づくりと片づけをして、入浴したらもう寝る時間。
朝起きてから夜寝るまで、子供のお世話をしながら1年365日、休むことなく家事を頑張っている女性のみなさん。
1日の休みも、それどころか1日のうちゆっくりできる自分の時間さえ全くなく、ヘトヘトに疲れてしまうこともありますよね。
毎日仕事で頑張ってくれている夫のために家事を前向きにこなしたい、でも子供のお世話をしながらの家事は思うように進まないことも多々あって、家事の一部分でも夫にしてもらえたらすごく助かるのになぁ、と思うことがありませんか?
夫に家事をしてもらうための方法やコツをまとめました。
ぜひ試していただき、家事の負担を減らし、よりよい家庭づくりに役立てていただければと思います。
夫は家事をしない理由は?
「夫は全く家事をしない」という家庭は少なくありません。
国立社会保障・人口問題研究所が2014年8月に実施した「全国家庭動向調査」の結果によると、夫婦の家事の総量を100とした場合の家事分担割合は夫14.9%、妻85.1%でした。
1993年の調査開始以来、夫の値は過去最高記録であったものの、依然として夫の負担割合は低く、妻が家事と育児の大部分を担う実態があらためて浮き彫りとなっています。
「家事はしない」という夫側の意見にはどのようなものがあるのでしょうか?
どうやればいいかよくわからない
家事には単純作業というのはあまりなく、ほとんどが経験によって仕組み化されています。
たとえば洗濯を例にとると、「洗濯をしておいて」といわれた夫は、
- 洗濯物を洗濯機に入れてスイッチを入れればいいのかな
という発想。
妻にとっての洗濯とは、
- 色が濃いものとそうでないものを分ける
- 襟や袖口の汚れは洗濯機だけでは落ちないのであらかじめつけおき洗いをしておく
- デリケートな素材の服は裏返してネットに入れる
- 洗濯機が終わったらしわをのばす
という具合になっています。
普段やっている作業だからこそわかることであって、やったことのない夫にはわからなくて当然です。
しかし細かい作業の一つ一つを説明するよりは、妻が自分でやってしまったほうが早い、というわけで、家事の分担はされないままになってしまいます。
妻にダメ出しをされてしまう
家事に参加して妻からダメ出しされた夫の声の一例です。
- 「洗濯物を干していたらバランスよく干せていない、といわれて切なくなった」
- 「皿洗いをしていたら、食器は大事に扱ってと叱られた。もう皿洗いはしたくない」
- 「家事の手順が妻と違うと文句を言われた。もう二度と手伝わない!」
なんだか耳が痛いですね。
いかにも、自分もつい言ってしまいそうなダメ出しの数々です。
夫にはどんな家事をしてほしい?
やはりゴミ出し!
多くの女性が夫にしてほしい家事ランキングで、いつも上位なのが「ゴミ出し」ですが、これは夫にしてもらえると本当に助かりますよね。
小さな子供から目が離せないときに戸外に出るのは大変です。重たいゴミもあるので、夫の出勤時にぜひお願いしたいところです。
こだわりが少ない家事
それから個人的には、「自分のこだわりが少ない家事」を手伝ってもらえるといいのかな、と思います。
例えば、料理にこだわりのある妻が、台所仕事を夫に手伝ってもらうと文句を言いたくなってしまうので、掃除など他の分野を手伝ってもらうといった具合です。
自分がそんなにこだわっていない分野であれば、少しぐらい行き届かない部分があっても目をつぶれるのではないでしょうか?
夫に家事をしてもらう方法やコツ
夫の立場にたって、家事分担をお願いする
夫と妻では、それまでの家事スキルがまるで違います。いままで全くやったことのない家事であれば、一から説明しなければできません。
たとえば、夫から「仕事が忙しくて大変だから、ちょっと手伝ってよ」といわれても、何をすればよいのか全然わかりませんよね。夫に「家事を手伝って」というのはそれぐらい分野違いのことをお願いするのだと覚悟しましょう。
まずは、ゴミ出しや布団干しなどの簡単な家事から、徐々に分野を広げていきましょう。
完璧でなくてもOKの姿勢で
家事を手伝い始めたばかりの夫は、4月の新入社員のようなものです。要領も悪いし、あちこちミスがあります。それを責めてはよくありません。
家事を少しずつ分担しているうちに慣れて効率よくできるようになりますので、ゆっくり見守ってください。
感謝の気持ちを忘れない
「妻が家事をやってあたりまえ」という気持ちを夫が持っているようでなんとなく不満、と思ってしまうときは、「夫が仕事をしてあたりまえ」という気持ちを自分が持っていないか、ということを考えるようにしています。
夫婦は助け合って暮らしているので、いつでも感謝の心を忘れたくないものです。
夫が家事を分担してくれたときは、「ありがとう、すごく助かる。」という言葉で、感謝を伝えたいですね。
夫の立場にたって家事分担をスタートすることで、よりよい家庭環境に
今まで家事をしていなかった夫に家事をお願いするとき、まずは、
- 「完璧にできなくて当然」
- 「至らないところがあってもダメ出ししない」
と思っておくことが大事なコツです。
夫が家事に慣れてきて、自信をもって分担してくれるようになるころには、いつのまにか妻の負担も少なくなっていますよ。
そして、夫婦で役割を分担して家事をすることで、家庭内の空気もより良くなっていきます。まずは夫にとって始めやすい家事から、お願いしてみましょう!
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