毎日の料理に活躍するフライパン。中でもテフロン加工のフライパンは料理中にこびりつきにくく、調理後も洗い流すのがラクなので重宝しますよね。
少量の油で料理ができるので、油の使用を控えたい方も欠かせない調理器具です。
でも毎日使ううちにテフロン加工がだんだんと剥がれて、料理がこびりつくようになってしまい、数カ月で新しいフライパンに買い直し、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
テフロン加工のフライパンを長持ちさせる使い方、そして復活させる方法についてもご紹介します!
テフロン加工のフライパンを長持ちさせるための使い方
テフロン加工ってどういうもの?
テフロン加工を長持ちさせる原理を知るために、そもそもテフロン加工とはどういうものなのかを少しだけご紹介しますね。
テフロン加工のフライパンとは、アルミニウム合金でできたフライパンの表面にフッ素樹脂を塗る加工を施したものです。
このフッ素樹脂は、フッ素原子と炭素原子からできています。水素を含まないため酸素と反応しませんから、まわりの物質とくっつきにくく、焦げ付かないのです。
テフロン加工の寿命は?
テフロン加工の寿命は意外と短く、1年ももたないものが大半です。早い方では数カ月で買い直し、ということもあるのではないでしょうか?
でも、いくつかの使い方のポイントに注意すれば、寿命をもっと伸ばすことも可能になりますよ!
長持ちさせる使い方のポイントは?
空だきや強火で使用しない
フッ素樹脂は高温に弱いので、空だきや強火で使用すると寿命が短くなってしまいます。
ですから強火での炒め物料理などには向いていません。目玉焼きやハンバーグなど、中火で置いて焼く料理に適しているのです。
また、フライパンに材料を入れる前の余熱も1〜2分間までにとどめ、温度が高くなりすぎないようにしましょう。
金属ヘラなどを使用しない
金属ヘラなど鋭利な角のある調理器具を使うと、フッ素加工が剝がれてしまいます。木製や樹脂製のヘラを使い、使用する際もこすり過ぎないように気をつけましょう。
料理を入れたままにしない
フッ素加工の表面には非常に小さな穴が無数に開いている状態です。料理を入れっぱなしにしていると料理の汁や油がしみ込んで、フッ素樹脂が剝がれやすくなってしまうのです。
料理が終わったらすぐに洗い、柔らかな布などで水分を拭き取って表面が乾いた状態にしてください。
洗うときはすぐに水に浸けない、こすらない
使用したばかりの熱いフライパンを水に浸けると、コーティング面の温度が急激に変わって樹脂が剥がれる原因となります。お湯で洗う、またはフライパンを冷ましてから水で洗うようにしましょう。
また、メラミンスポンジやたわし、クレンザーもフッ素樹脂を剥がしてしまいますので、柔らかいスポンジでの撫で洗いがおすすめです。
テフロン加工のフライパンを復活させる方法
料理がこびりつくようになり、どうやらテフロン加工が剥がれてしまったようだというフライパンの復活方法についてご紹介します。
自分でフッ素加工する
フッ素をスプレーして拭き取ることでフライパンを復活させられる商品があります。
「フッ素革命」などの商品名で30ml 3000〜4000円ほどで入手できます。ただ、完全に新品同様にというわけにはいかないようです。
業者にフッ素加工を依頼する
これからも使い続けたい大切なフライパンは、フッ素加工をし直してくれる業者に依頼するという方法もあります。
費用は1つにつき1500〜2000円ほど。
送料も別にかかりますので、依頼するのであれば何個かまとめると良いかもしれませんね。
心がけでテフロン加工のフライパンは長持ちします
フライパンのフッ素樹脂は、
- 高温
- こする
- 温度差
- 水分、油などの浸み込み
によって剥がれてしまいます。
ですので、これらの事に気をつけることで格段に長持ちさせられます。
また、強火が必要な料理には鉄製のフライパンを使い、テフロン加工のものと使い分けることも有効ですね。
便利なテフロン加工のフライパンを正しい使い方で長持ちさせて、毎日のお料理を楽しんでくださいね!
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