最近「ペクチン」ってよく聞きますよね。
健康によいという栄養成分が話題になりますが、詳しくはあまりわからないということありませんか?
私もよくテレビで紹介されていた食材を、具体的な効果もわからずいいらしいからと食べていたりします。
でも具体的な効果がわかれば、その栄養成分が足りないからこんな症状が出るんだと気づくことができます。
今回は、
- ペクチンがどんなものなのか
- どのような効果をもたらすのか
- どの食材に多く含まれているのか
ご紹介したいと思います。
ペクチンってそもそもどんなもの?
果物や野菜などの細胞同士を結合させる役割を持つ多糖類で、主に水溶性の食物繊維です。
水に溶けると粘り気が出て、糖や酸などを加えるとゼリー状になる性質があります。
この性質を利用して、ジャムやゼリーなどを作る際に用いられます。例えばハウス食品のフルーチェもペクチンの性質を利用。食品添加物としてのペクチンは精製されており、植物の葉や果実などを酸などと加熱して抽出します。
ペクチンがもたらしてくれる効果は?
便秘や下痢の改善
水溶性のペクチンは腸の中で水分を含むゲル状になり、腸内の老廃物や過剰分の糖類などを取り込んで排出します。
また善玉菌の増加を助けるなど、整腸作用が期待できます。
便秘は血行不良や肌トラブルなどの原因に。下痢は繰り返される排便で脱水症状が重症化してしまう場合もあります。
普段からペクチンを含むバランスのとれた食事を摂り、腸を整えておくことが大切です。
生活習慣病の予防
急激な血糖値の上昇を防ぐ効果があり、血圧を下げる効果や、有害物質や余分なコレステロールの排出を促し、血中のコレステロールを調整する働きもあります。
これらの働きにより高血圧や糖尿病、動脈硬化などの生活習慣を予防。整腸作用との組み合わせでダイエット効果も期待できます。
肥満も生活習慣病の原因になり得るので、ペクチンをただ摂るだけではなく、規則正しい生活や適度な運動などを心がけることも忘れずに。
美肌効果
「肌は腸を映す鏡」ともいわれることをご存知ですか?
それほど腸内の状態が肌に影響を及ぼすのです。
便秘になってしまうと、
- 栄養の吸収が十分にできない
- 腸内に老廃物がたまる
- 血液中にも老廃物が入り込み血行が悪くなる
- 体臭も出てくる
などが挙げられます。
少しいい化粧品を使ってみたけどなかなか肌荒れが治らない…そんなときは一度腸内環境を見直してみてください。
ペクチンが多く含まれている食材は?
様々な効用を持つペクチン、ぜひ毎日の食事に取り入れていきたいですよね。
一日の摂取量の目安は2gほどだといわれていますが、意識的に食べ過ぎなければ問題ないとは思います。
栄養成分には一日に取り込める量が限られるものもありますし、毎日バランスのとれた食事をすることが大切です。
では、ペクチンが多く含まれている食材にはどのようなものがあるのでしょうか?
りんご
旬: 9-12月
りんごは、昔から世界中で食べられている栄養満点の万能果実です。
抗酸化作用や、疲労回復、便秘改善、腸粘膜保護、高血圧予防、コレステロール降下など、多くの効能が期待できます。
りんごに含まれるものはりんごペクチンとも呼ばれ、その効能が注目されています。
【無添加料理長】第七十話 りんごペクチンの作り方(レシピ)
https://youtu.be/GB6ksLsC2W8
かき
旬: 9-11月
ビタミンCやカロテンが多く含まれており、免疫力を強化してくれるので風邪予防などに効果が期待できます。血圧を下げたり、ガンを予防したりする働きも。
いちじく
旬: 8-11月
いちじくには食物繊維のペクチン以外に、高血圧予防に効果的なカリウムやたんぱく質分解酵素のフィシンを含んでいる。いわゆるデトックスにもってこいの果物です。
オクラ
旬: 7-9月
独特のねばねばの正体はペクチンと血糖値の上昇を抑える効果があるムチン。
ビタミン類やミネラル類も多く含んでおり、免疫力を強化してくれます。
ペクチンで健康も美肌も!
ペクチンは果物や野菜に含まれる水溶性の食物繊維。糖や酸などを加えるとゼリー状になる性質があり、ジャムやゼリーなどに用いられます。
ペクチンには多くの効用があり、主なものは便秘や下痢の改善、生活習慣病の予防、美肌効果など。
りんごやかき、いちじく、オクラなどに多く含まれていますね。
ペクチンを取り入れたバランスの良い食事で、健康的な美人を目指しましょう!
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