6月頃になると、毎年スーパーで「新生姜」が出回りますね。梅雨時期には「梅」や「赤紫蘇」が目立ちますが、「新生姜」も毎年ちゃんとお野菜コーナーに登場してきます。
ご自宅で「新生姜の甘酢漬け」を作られている方は、どれくらいおられますでしょうか?
毎年見るわりに、今までは「調理法」が今ひとつ浮かばず…、自然と買って使おうという気になりませんでした。
そんな私も、お寿司屋さんの「ガリ」は大好き!「新生姜の甘酢漬け」=「ガリ」ということにようやく気付き、がぜんやる気がでてきました。
今年はぜひ、自家製の「新生姜の甘酢漬け」に挑戦したいと思います。
今回は「新生姜の甘酢漬けの効能・作り方・保存方法」についてご紹介します。
新生姜の甘酢漬けの効能は?
「新生姜の甘酢漬け」には様々な効能があり、お寿司など生ものを食べる時だけでなく、
普段の食事にも、とても身体によい食材です。
それでは「新生姜の甘酢漬け」は、なぜ身体によいのでしょうか?
それは材料である「生姜」と「お酢」両方に、身体によい成分が含まれており、双方の相乗効果が得られるからです。
「生姜」の効能
「生姜」の効能としてはこれらのものがあります。
- 殺菌効果
- 解熱
- 咳止め
- 胃の調子を整える
- 風邪の予防
- 血行を良くする効果
「生姜」には「ジンゲロール」という成分が含まれており、この「ジンゲロール」には殺菌効果があります。「生姜」がよく生ものに添えられるのは、この殺菌作用により食中毒防止にもなるためです。
ジンゲロールには解熱、咳止め、胃の調子を整えるなどの効能もあり、発熱や風邪をひいたときにも効果があります。また、血行をよくする働きもあり、冷え性改善にもつながります。
その他、生姜に含まれる成分である「ショウガオール」も冷え性の改善、低体温の改善に効果のある成分となります。
これらの成分を多く含む「生姜」は、食中毒予防だけでなく、血行促進による冷え性や低体温の改善、風邪の予防にたいへん効果的で、積極的に摂取することが望ましい食材なんですね。
「お酢」の効能
また生姜を漬ける「お酢」もそのまま飲む健康法があるほど、たいへん身体によい食品です。
「お酢」にはクエン酸や、身体に必要な必須アミノ酸が含まれており、具体的な効果としては、これらのものがあります。
- 疲労回復効果
- 冷え性改善効果
- 殺菌作用
- カルシウムの吸収のサポート
- 内臓脂肪の減少によるダイエット効果
- 血糖値上昇の抑制
- 美肌効果
「お酢」は疲労回復、冷え性改善、殺菌作用だけでなく、ダイエット効果や、美肌効果など、あらゆる方面に効果的な、身体によい食材なんですね。
「生姜」と「酢」の相乗効果
「生姜の甘酢漬け」には「生姜」と「お酢」両方の効果が期待でき、双方の相乗効果が得られるため、大変身体によい食材となっています。
女性にとっては、なにより美肌効果やダイエット効果が嬉しいですね!
内臓脂肪の減少や血糖値をおさえる効果もありますので、女性だけでなく、メダボ気味な男性たちにも、おすすめの食材です!
「新生姜の甘酢漬け」の作り方
- 新生姜 約400g
- 塩 小さじ1
- 甘酢液
- お酢 200cc
- 砂糖 50g~80g
- 塩 小さじ1
- 保存ビンを煮沸消毒しておく。
- 甘酢の材料を全部なべに入れ、中火にかける。
- 砂糖と塩が溶け、ひと煮立ちしたら火を止めて冷ます。
- 生姜をスプーンや包丁の背で、軽くこそげ取る。
- ピーラーなどで、好みの薄切りにする。(繊維に沿って切る)
- 薄切りにした新生姜に、塩小さじ1をまぶし、5分置いておく。
- 塩をまぶした新生姜を、熱湯で30秒から1分湯がく。ゆで時間が短いと辛くなり、長いと辛みがぬけるので、好みでゆで時間を調節する。
- 湯がいた新生姜をザルにあけ、キッチンペーパーで、水気をしっかり切る。
- 保存容器に、水気を切った新生姜を入れる。
- 新生姜を入れた保存容器に、甘酢液を入れる。
- 13時間ほどして、新生姜がしんなりとしてきたら、出来上がりです!
お砂糖の量はお好みで調節してください。50gだと甘さ控えめの仕上がりになります。
新生姜の赤い部分も使うと、ピンク色のきれいな甘酢漬けになりますよ。
「新生姜の甘酢漬け」は家でもこのように作ることができるんですね!
「新生姜の甘酢漬け」の保存方法
冷蔵庫で保存の場合
よく消毒した密閉できる容器に漬け、冷蔵庫で保管すれば1年近く長期保存も可能です。
ただ、塩が薄かったり、生姜から甘酢に汁が出たりすると濁ってしまうことがあります。生姜が空気にふれないよう、表面をラップなどで覆うと良いでしょう。
初めて作る場合は、1か月から2か月程度で召し上がるのがおすすめです。
常温で保存の場合
常温でも保存可能ですが、常温保存の場合は「塩気」を強くしましょう!上記のレシピの分量では、塩を大さじ1~1.5ぐらいで作るとよいでしょう。
また白カビが発生した場合は、カビの部分をすくい取り、再度火にかけて煮ることで問題なく食べることができますよ。
新生姜が出る頃が楽しみ!
「ガリ」という方が馴染みがありますが、「新生姜の甘酢漬け」さっぱりして美味しいですね!
好きなわりに一度も作ったことがなかったのですが、作る工程をイメージしただけで、美味しさが想像できます。たくさん漬けて常備しておくと、ドレッシングやサラダ、混ぜずしやチャーハンなどいろいろ使えそうです。
今年こそは必ず自家製「新生姜の甘酢漬け」に挑戦したいと思います。他の料理に使うまでもなく、作ったとたん食べ続けてなくなってしまう予感もしますが…
「新生姜」の出回る季節が、今から待ち遠しいですね。
コメント