
絵本の読み聞かせによる効果と、読んであげるためのコツについてご紹介したいと思います。
目次
絵本を読み聞かせることの効果は?
1984年に出版された『クシュラの奇跡』という本をご存知でしょうか?絵本の読み聞かせが育むものを実証した感動的な実録本です。 生まれつきの染色体異常によって、重度の障害があった女の子、クシュラ。一人では見ることも、物を持つことも出来ないクシュラに、母親は生後4カ月ごろから毎日、絵本の読み聞かせを続けました。 時には1冊の本を何百回と読んであげたり、1日に14冊の絵本を読んで聞かせることもありました。それによりクシュラは奇跡的に言語知能を発達させることができ、5歳になるころには平均よりもかなり高い知能を持ち、本を読むことが出来るようになっていたそうです。語彙が増える
絵本の中で使われる言葉は、普段の日常生活では使われない言い回しも多く、小さな子供は絵本からさまざまな言葉や、言葉の使い方を学んでいきます。 語彙が増えると、自分の気持ちを周りの人に伝えやすくなり、コミュニケーションがうまく取れるようになります。 また、小学校に入ってからの勉強は、どの教科も文章理解力や語彙力が大きく影響するので、学習能力をスムーズに伸ばしていくためにも、小さなころからの絵本の読み聞かせが大切なのです。想像力・好奇心が高める
絵本を読んでもらいながら、「次はこうなるのかな?」と想像していたことが違ったり、意外な結末だったりすると、子供は驚いて頭の中をいろいろ働かせます。 「どうしてこうなったんだろう?」 「もし○○していたら・・」 というように。 絵本をとおして様々な国や考え方、職種などを知り、心と視野の広い人間に育っていくことができます。
コミュニケーションが深まり親子の絆が増す
膝に乗せてもらって絵本を読んでもらったり、お布団の中に寝転んで隣り合って読んでもらったり。 お父さんやお母さんのぬくもりを感じ、声を聞きながら過ごす時間は小さな子供の心を安心させ、何にも代えがたい心の財産になります。 また、このようなスキンシップの時間をとることで「オキシトシン」別名愛情ホルモンと呼ばれるホルモンが分泌され、子供のIQアップやストレス耐性を高めるだけでなく、読んであげている親にも幸福感を感じさせてくれます。本好きな子になる
小さなころから絵本を読んでもらってその楽しさを知っている子は、少し大きくなると自分から本を読むようになります。 たくさんの本を読むことは、- 知識や世界を広げ成長させてくれる
- 大人になって困難に直面したときも助けられる
読み手にも嬉しい効果が
本を音読してあげることで、脳の前頭前野という部分を活性化させ、脳トレになります。 この前頭前野を鍛えると、- 思考力や集中力がアップ
- 感情や記憶のコントロール力を高める
絵本を読み聞かせるときのコツ
落ち着いた、ゆったりできる環境で
できれば、全ての家事が終わって寝るだけ、という時間に読み聞かせをしてあげると、読み手が絵本に集中できますし、穏やかな心が伝わります。読み方はお父さん、お母さんそれぞれのペースで
絵本を読み聞かせるときは感情を込めた方がいい、もしくは子供の想像力を高めるために淡々と読んだ方がいい、と様々な意見がありますが、読んであげやすいペースで良いのではないかと思います。 肝心なのは読み手も絵本を楽しんでいることと、「一緒に楽しもうね」という気持ちを子供に伝えることだと思います。
同じ本を何回も、でもOK
私の子供もそうだったのですが、子供はなぜか一冊の絵本を気に入って、毎晩毎晩その本を持ってくることがあります。 「いろいろな本を読んだ方がいいのでは?」と思ってしまいがちですが、子供はその本で気に入っている・気になっている部分がある、などの理由があって読んでもらいたがっているんですね。 なので、納得するまで読んであげるといいですね。子供の中で納得がいったら、次の本を持ってくるようになりますよ。おすすめの絵本を紹介します!
ご存知の方も多いと思いますが、「にじいろのさかな/マーカス・フィスター著」という絵本がおすすめです。 世界で2000万部読まれている絵本で、2歳から読めます。色合いが綺麗なので子供が楽しめますし、
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- 平等に接することの大切さ
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