学生時代に欲しいものがあって、アルバイトをした経験はありませんか?大学生ですと生活費のために、アルバイトを行っていた人も多いかもしれませんね。
また結婚して一度退職した主婦の方が、パートで社会復帰するという話もよく聞きます。
これらの「パート」や「アルバイト」ですが、待遇や労働内容に違いはあるのでしょうか。
今回は、パートとアルバイトの条件や特徴からその違いについてまとめてみました。
パートとは
正社員よりも短時間で
パートとは正式には「パートタイマー」という呼び名で、英語で書くと「Part Timer」となります。
これはフルタイムで働く正社員に対し、一日の労働時間の短い人を指しています。
募集条件も週5日・1日8時間労働ではなく、週2~3日・1日4時間~6時間程度が多め。給料も固定給・月給ではなく、時給となることがほとんど。
ボーナスは出ないことが多く、手当ても交通費程度となります。
女性を採用したい
また女性・特に主婦を募集したいときに、パートと銘打って募集する傾向が。
もちろん男性も応募が可能ですし、女性のみという求人広告は出せない決まりとなっています。
しかし企業が「既婚女性をメインに採用したい」場合に、パート募集を行う傾向があります。
募集する仕事内容は、未経験者でもOKという業務が多め。レジ担当や清掃業務、事務や接客、食品工場での加工業など様々な内容で募集しています。
中には専門的な仕事も募集していることもありますが、パートでの募集はめったにありません。
アルバイトとは
ドイツ語で「労働」
アルバイトとはドイツ語で「労働」という意味で、本来は副業に対して使われていました。
しかし日本では、学生などが学業の合間に短時間で働く事を指す言葉として定着。そこから短時間で働く人を、アルバイト・略してバイトと呼ぶようになりました。
学生向け求人が多め
アルバイトは、学生を対象とした求人が多い傾向があります。
もちろん学生以外をターゲットとしたものもあり、フリーター・主婦大歓迎というものもあります。
条件も放課後に働けるよう、夕方から深夜にかけての4~5時間というものが多め。その他の条件も相談に応じてもらえる場合が多く、週1日~4日の間での勤務がメインとなります。
給料形態も時給がほとんどで、交通費以外の手当てはあまりつきません。
パートとアルバイトの違いは
法律上の違いは
パートとアルバイトは、法律上での違いはありません。
その定義ですが、「短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律」で次のように記載されています。
「1週間の所定労働時間が、同一の事業所に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」
そのため、法律の上ではパートもアルバイトも同じ扱いなんですよ。
短時間・短期間ならアルバイト
一般にアルバイトの場合、企業側は短期間の労働力を求めていることが多めです。
学生を中心に応募するのも、学生はやがて卒業することも合って長く働かないから。勤務時期も長くて1~2年、あるいは短期間のみの募集とすることも。
そのため最初から長く働くつもりがないのなら、アルバイトを中心に探すと良いでしょう。
長期間ならパート
パートの場合は、ある程度長期間働いて欲しい人を求めていることが多め。勤務時間自体は短くてもいいけれど、すぐに辞めない人を採用したいと考えていることも。
そのため主婦などの、長時間は働けないけど長く働きたい人を採用する傾向が。特に主婦を多く採用している会社なら、時間帯の融通が利くことがあるのでおすすめです。
もちろん男性でも相手方との希望と合えば、採用されて働くことも可能です。
待遇面での違いは
パートとアルバイトの待遇面ですが、一般にどちらも雇用保険などは無いものと思いがち。
しかし条件付きではありますが、正社員と同様に社会保険や雇用保険に加入しなければなりません。
社会保険に関しては、次の条件が必要です。
- 週30時間以上勤務。
- 週20時間以上の場合は、次の条件を満たす必要がある。
- 月額賃金が88,000円以上
- 1年以上の勤務(見込み)
- 従業員が501名以上の企業
- 本人が学生ではない
雇用保険に関しては、次の条件が必要です。
- 週20時間以上勤務。
- 31日以上働く見込みがある。
特に雇用保険は、パート・アルバイトをやめた後に「失業保険」が出る場合が。後々損をしないためにも、一度確認しておきましょう。
条件を確認して気持ちよく働こう!
アルバイトやパートは、労働時間が短いことが多い働き方。長時間働けない主婦や学生にとって、嬉しい働き方でもあります。
一般にパートは主婦向け、アルバイトは学生向けというイメージが。
しかし会社側で分けている部分が大きく、実際はどちらも同じような働き方ともいえます。
いずれにしても条件などをしっかり確認して、気持ちよく働きたいですね!
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