そんな言葉の一つに、「下世話」(げせわ)というものがあります。この言葉も普段使われる時のイメージとは、本来はニュアンスが若干違う言葉となっているんですね。
今日はそんな「下世話」という言葉の意味や、正しい使い方についてご紹介します。
目次
下世話の意味とは?
普段の何気ない会話の中で「下世話な話なんだけどね…」と切り出すことがありませんか?あるいは聞いたことがあるという方も多いかもしれません。 そんな時はどんなニュアンスで「下世話」という言葉を使っているのでしょうか?
実際の会話では「下世話」とは、
- 低俗な話
- 下品な感じ
- 低レベル
ところが本来の「下世話」の意味は、けっして「下品」や「低俗」という意味ではありません。 純粋に
- 世間でよく口にする話
- 世間の噂
下世話の正しい使い方
「下世話な話」という言葉を使う時、普段は「下品な話」「低俗な話」というニュアンスを含めてしまっていることが多い方と思います。けれどもこれは「下」から連想される言葉の誤用となっています。 本来の正しい使い方としては、純粋に庶民的な話というニュアンスでの「下世話な質問ですが…」や、単なる世間話としての「下世話ではこう言いますが…」などという使い方となります。
例文としてはこのような感じで使われますね。
- 「下世話な質問(庶民的な質問)で恐縮ですが…」
- 「下世話で犬は3日飼えば恩を忘れないと言いますが、本当にその通りですね」
言葉は長い月日を経て、次第に変化していくものです。ですから本来の使い方からかけ離れて使われている場合も多く、使い方には注意が必要ですね!
使い方に気を配り、日本語のエキスパートに!
忙しい日常を毎日過ごしていると、言葉遣いに気をつける余裕もなかなか無くなってくるものですね。
ただでさえ日本語はニュアンスが多様で、外国の方に説明するのも一苦労なほど、言葉によってニュアンスが違い、使い方が難しいものです。
最近では中学生の娘の言葉に「何、それ?」と聞き返さなくてはいけないほど、若者言葉はさらに「イミフ=意味不明」な言葉が増えています。
せめて昔からある言葉くらい、大人の教養として身につけておきたいもの。そうは思いつつ、早速「500円募金したよ」と普通に使っている今日この頃。「500円寄付したよ」が正解のようですね。
若者言葉の進化形にはついていけないものの、できるだけ正しい日本語を使えるように心がけたいものです。そして、これから増えるであろう日本の外国の方に、正しい日本語の説明くらいはできるといいですね! 
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