エビフライやえびの天ぷらの尻尾(しっぽ)、いつもどうしますか?
「当然残す!」という方が多いのかと思ったら、意外と「残さず食べる派!」もたくさんいます。こればっかりは、人それぞれ「好み」が分かれますね。
そこで気になるのが、
- 尻尾を食べるのはマナー的にOKなのか?
- 栄養的にはどうなのか?
というところ。
そのあたりみんな微妙で、「食べる派」だけど家では食べるけど外ではやめとく…なんて方もいます。
今回は「エビの尻尾は食べるもの?そして栄養について」のお話をしてみましょう。
エビの尻尾は食べる?食べない?
それではエビのしっぽを「食べる派」、「食べない派」、それぞれの主な理由をまとめてみました。
「食べる派」の理由
- 昔から食べているから
- 美味しいから
- 栄養があるから
- お皿の上が奇麗になるから
- 食べ物を大切にしたいから
‥など
「食べない派」の理由
- 固いから
- 喉に刺さりそうだから
- 歯茎に刺さるから
- 害がありそうだから
- 美味しくないから
- 食べるのが恥ずかしいから
…など
以上こんな感じですね。
エビの尻尾にはどんな栄養があるの?
ところで意見の分かれる「エビの尻尾」、栄養的にはどうなのでしょうか?
3つの栄養素が!
エビの尻尾には、主に3つの栄養素が含まれています。
カルシウム
カルシウムには、
- 歯や骨を丈夫にし、骨粗しょう症に効く
- 筋肉の動きをスムーズにする作用
- イライラを防ぐ
などの効果があります。
キチン
人間はキチンを消化する成分がないため、摂取するとそのまま排出されます。その時にコレステロールや脂肪の吸収を抑え、塩分も一緒に排出するため、成人病の予防になります。
体内に蓄積すると害のある重金属類(カドミウムなど)を吸着し、排出する作用もあると言われています。
アスタキサンチン
エビに熱を加えたときに赤くなる成分が、アスタキサンチンです。
この栄養素は、
- 活性酸素を除去する抗酸化作用があり、疲労回復に効果
- 紫外線予防の作用があり、目の皮膚の老化にも効果
があります。
エビの尻尾には、身体によい栄養素が多く含まれているんですね。
体に良くない要素はある?
では、エビの尻尾には身体に負担になる要素はあるのでしょうか?
エビの尻尾に含まれるキチンには、脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の吸収が悪くなるという副作用があるようです。しかし少量では大丈夫なので、大量に摂らなければ問題はありません。
エビの尻尾は中が空になっていて、この部分には水分やゴミなど雑菌がたまりやすい!ということがあります。しかし、エビの尻尾を下調理をしてあれば、まったく問題ありません。
その場で揚げてくれるような高級料理店は、たいていしっかり下調理をするため、特に問題はありません。輸入冷凍食品をそのまま揚げているような場合は、雑菌などが残っている可能性もあります。
けれども高温で揚げてあれば殺菌にはなるので、それほど心配することはありません。加熱されることにより殺菌になるため、未加熱のお刺身の尻尾などは残したほうがよいでしょう。
このようにエビの尻尾は、下調理と加熱に気を付ければ、栄養があり身体には良いようです。
きちんと下処理したら、尻尾までいただくのも良いかもしれませんね。
※えびの天ぷら用さばき方の動画です。
マナー的にはどう?
最後に気になることは、マナー的にはどうなのか?というところです。
マナー的に絶対にタブー!など、はっきりした決まり事はないようです。したがって「食べるか食べないかは本人次第!」ということになります。
きちんとした料理店などでは、食べられない部位を入れる「壺」や「小皿」を用意してくれます。
その際、残すのであればそちらにそっと入れるのがスマートかもしれませんね!
その場に応じて臨機応変に!
エビのしっぽ!今までは「残す派」だったのですが、栄養があるなら食べてみてもいいかな~と思いました。
自宅で食べるのはそれほど抵抗ないですが、迷うのは外で食べる時ですね。気のおけない相手と食事するなら気にせず自分流で食べますが、相手が目上の方だったり、気の遣う間柄の時はどちらがよいやら…。きっと迷うことと思います。
エビの尻尾に限らず、かしこまった雰囲気でのお食事は、テーブルマナーに悩むことも多いですね。
でもよく考えてみれば、「マナー」とは相手を不快にさせないことが目的。
お互い気持ちよく食事できるよう相手をみて臨機応変にするのが、スマートでいいのかな?と思う今日この頃です。
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