夏の料理の定番といえば、冷やし中華と冷麺。ひんやりして美味しいですよね。
この2つの料理、地域によっては、「冷やし中華のことを冷麺」、または逆に、「冷麺のことを冷やし中華」・・だと思っている人もいるようなんですね。
言葉のニュアンスでは同じ意味のようにも聞こえるけれど、本当のところ、どういう違いがあるのでしょうか?
今回は、夏の料理の定番、冷やし中華と冷麺の違いについてご紹介します!
冷やし中華とは?
冷やし中華は、茹でて冷水で冷やして締めた中華麺をお皿に盛り、お好みの具材をのせて冷たいかけ汁をかけて食べる料理。日本で生まれた日本料理なんです!
北海道では「冷やしラーメン」とも呼ばれていますね。
主な具材は、ハムまたはチャーシューに錦糸卵、きゅうり、トマト、ゆでたもやしを乗せるのが定番です。
日本のラーメン屋さんなどで、「冷やし中華あります」などの張り紙が貼ってあるのを見かけると、夏が来た!という感じがしますね。
「冷やし中華の日」があった!
冷やし中華の日というのがあるのをご存知でしょうか?
1995年に冷やし中華の愛好家たちが、日本記念協会に7月7日を「冷やし中華の日」として登録をしたのが始まりです。
なぜ七夕の7月7日が由来なのか、その由来は、この7月7日が二十四節気の「小暑」となることが多く、冷やし中華がおいしい季節となるからだと言われているんですね。
夏の定番レシピ!おいしい冷やし中華
ご家庭で簡単に作れる冷やし中華は、主婦にとっては夏の定番レシピですね。
せっかくですから、レシピを覚えて麺もかけ汁も手作りでおいしい冷やし中華を作ってみましょう。
※人気の冷やし中華を、以下の動画を参考に作ってみてくださいね。具材はあなたのお好みのものを用意してみてください!
冷麺とは?
関西では冷やし中華のことを総称して「冷麺」と呼びますが、じつは冷麺は韓国の冷製麺料理の一つです。
冷やし中華は小麦粉を使った麺ですが、冷麺はそば粉を使って麺を作るのが特徴です。
冷麺は、
- 韓国冷麺
- 平壌冷麺
の2つの呼び方があります。
日本人の好みに合わせて作られた「盛岡冷麺」というのもありますが、そば粉は入っておらず、スープも韓国の冷麺とは少し違います。
「盛岡冷麺」は「韓国冷麺」に似せて作ったオリジナルの郷土料理と言っても良いでしょう。
冷麺は2種類ある
冷麺は大きく分けて、
- ムルレンミョン(スープ付き冷麺)
- ビビン(ピビム)ネンミョン(スープ無し混ぜ冷麺)
の2種類があります。
ムルレンミョンの作り方は次の通り。
- 金属製の専用器等に固く茹でて冷たく締めた麺を入れる。
- その上に具として下味をつけた肉類・ゆで卵・キムチ・錦糸卵・ナシなどを盛り付ける。
- 最後に鶏肉や牛肉でとったスープとトンチミ(すりおろし大根の汁とキムチを混ぜたもの)の汁を合わせた透明な冷たいスープをかけて食べる。
ビビンネンミョンの作り方は次の通りです。
- コチュジャンや酢、ごま油、砂糖などを混ぜ合わせた辛いたれで麺を和える。
- 肉類、ゆで卵、きゅうりの千切り等を形良く盛り付ける。
- 食べる際にはよくかき混ぜて食べる。
※これにヤンニョムという韓国の合わせ調味料をからめた魚の刺身を乗せたものがフェネンミョンで、魚はエイ、カレイ、スケトウダラなどが使われます。
冷麺も韓国では夏の定番料理
かつては、冷麺も韓国では、冬でも食べていたそうですが、現在では冷麺も日本同様に夏の食べ物と認識されており、冷麺専門店以外のお店では夏以外に冷麺を食べることはできません。
ですが、ご家庭であれば、冬でも手作りして冷麺を食べることはできます。
冷やし中華と冷麺の違い
冷やし中華と冷麺の違いは、そば粉が入っているか、いないか、ということと、使っている調味料や具材、調理法の違いがあります。
味も冷やし中華は酸味があり、冷麺はピリ辛です。
具体的には以下のような違いになります。
冷やし中華 | 冷麺 | |
---|---|---|
具材 |
|
|
調味料 |
|
|
主な調理法 |
|
|
冷やし中華も冷麺も季節ものの夏の料理
いかがでしたか?
冷やし中華と冷麺には具材や作り方などの違いがありますが、やはり夏といえば、ひんやりした冷やし中華や冷麺が浮かぶほど定着した夏の定番料理です。
どちらもあまり火を使わず簡単に作れるので、夕飯のメニューに悩む主婦にとっては嬉しいレシピですね。
暑くて食欲があまり無いときなどにも、のどごしが良くておすすめです。
冷やし中華も冷麺も、夏になったら、ぜひあなたも作ってみてくださいね!
コメント