甘くて美味しいはちみつは、主にお菓子に使われることの多い調味料の一つ。
料理に使うこともあり、その場合は甘味や隠し味・料理に照りを出したい時に使われます。
甘いはちみつはお菓子のイメージが強いですが、実は健康に良い影響を持つ事をご存知ですか。また種類によって、味も香りもガラリと変わるんですよ。
そこではちみつの健康効果と、種類によって違う味や風味について紹介します!
はちみつの持つ健康効果とは
脳と体の疲労回復に
甘さが魅力のはちみつですが、その甘さは「ブドウ糖」と「果糖」から成り立っています。
果糖は糖類のなかでは粒子が小さく、強い甘味が特徴。しかもすぐ体に吸収されてエネルギーとなるため、運動直後の疲労回復に役立ちます。
一方のブドウ糖は、脳や体動くためのエネルギー源としてとても重要な糖類。そのため勉強に疲れた時にはちみつを舐めると、集中力と脳の活性化に繋がります。
殺菌効果が
はちみつには「グルコン酸」という成分が含まれ、これが強力な殺菌効果を持っています。グルコン酸は医療器具の消毒にも使われるもので、安全かつ強力な効果が期待できます。
例えば風邪気味で喉の調子が悪い時には、はちみつ入りの暖かいドリンクで喉を殺菌。便秘気味でガスがたまりがちな時も、腸内の悪玉菌を減らして腸を正常な状態に。
しかもはちみつの糖類などは、善玉菌である「ビフィズス菌」が増えるのに必要なもの。悪玉菌を退治しながら、善玉菌を増やすお手伝いが可能なんですよ。
はちみつの種類について
ミツバチのおかげ
健康効果が期待できるはちみつですが、人の手では作り出せないことをご存知ですか?
はちみつは「ミツバチ」が花の蜜を集めて、巣に蓄えたものを人間が採取したもの。人間が花の蜜を集めて蓄えてもはちみつにはならず、ミツバチが採取しないとはちみつにはなりません。
◇初めてのハチミツ採取
※蜂の巣からはちみつを採取するのは、防護服の必要な大変な作業でもあります。
はちみつはミツバチが集めた花の種類によって、味も成分も大きく変わります。
その中でも有名なはちみつの種類をご紹介します!
アカシア
まずは「アカシア」。スーパーで見かけるはちみつは、主にアカシアの木の花から採取されたものです。
アカシアの特徴は果糖が多く、上品で食べやすい甘さなこと。また寒い季節でも固まりにくい特徴があるため、扱いやすいはちみつでもあります。
アカシアのはちみつは特に殺菌効果が強く、整腸作用や喉の保護に効果的です。
レンゲ
「レンゲ」はアカシアとならんで、スーパーで入手しやすいはちみつ。
やや酸味がありながらもクセが少ない事から、はちみつの女王とも呼ばれています。
レンゲのはちみつには、整腸作用の他に腎臓の働きを助ける効果が。利尿作用もあるので、むくみがちな女性には嬉しいはちみつです。
クローバー(シロツメクサ)
四つ葉でお馴染みの「クローバー」は、白やピンクの花を咲かせます。この花を採取したはちみつは、白っぽい黄金色のきれいなはちみつに。
味は繊細で、ほのかな花の香りも楽しめます。
クローバーのはちみつは疲労回復効果に優れているので、運動後の摂取が効果的です。
そば
「そば」の花の蜜から作られるはちみつは、見た目が黒いのが特徴。味も個性的で、濃厚な甘さの中に苦味も感じられる大人の味わいです。
ソバのはちみつは鉄分がとても多く、またミネラルも豊富。
生活習慣病が気になる方や、貧血気味の方におすすめのはちみつなんですよ。
ただしソバの花から採取しているため、そばアレルギーの方は食べないように注意しましょう。
はちみつを食べる際の注意点
1歳未満に与えるのはNG
脳のエネルギーになりやすいはちみつは、甘い味が子供にも喜ばれます。
しかしはちみつには、ボツリヌス菌が眠っていることがあります。食中毒の原因ともなる菌ですが、はちみつ内では繁殖しないので安心して下さい。
ただし1歳未満の子供がはちみつを食べると、乳児ボツリヌス症を発症する危険があります。
潜伏期間を経て便秘や神経麻痺などを引き起こし、最悪の場合死に至ることも。はちみつを与えるのは、胃腸がしっかりする1歳以降にしましょう。
アレルギーに注意
はちみつは花の蜜を集めて作る関係で、花粉が含まれていることがあります。
そのため花粉アレルギーがある方は、めまいや口の中がピリピリする症状が出ることも。おかしいと思ったらすぐに食べるのをやめて、必ず病院で治療を受けましょう。
はちみつを使い分けて
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はちみつの甘さには、脳や体のエネルギー源となるブドウ糖などが含まれています。
運動直後の疲れた体や、集中して脳をフル回転した後に取ると脳も体もとても元気に。その他にも強い殺菌効果で、風邪の初期症状や便秘の解消にも役立ちます。
花の種類によって期待できる効果も違うので、体調にあわせて使い分けるなんて方法も。
甘くて美味しいだけじゃないはちみつを、上手に生活に取り入れたいですね!
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