ご飯を作るのが面倒なときに、あると便利なのが缶詰の数々。手軽におかずが一品増えますし、災害時の非常食としてもとても役に立ちます。
そんな缶詰のなかでちょっと扱いに困るのが、コンビーフ。
独特の形状のあの缶詰は、そのまま食べてもよいものなのでしょうか。
そこで、
- コンビーフがどういうものなのか
- 料理に役立つ美味しい食べ方
を紹介しますので参考にしてみてくださいね!
コンビーフとは
塩漬けした牛肉
コンビーフとは「塩漬けした牛肉」のことで、英語で書くと「corned beef(コーンド・ビーフ)」となります。
欧米では塩漬けした生の牛肉を指すことが多く、缶詰のコンビーフはあまり見かけません。一方で日本でコンビーフといった場合は、味付けしてほぐした牛肉の缶詰を指します。
ちなみにコンビーフの缶詰は牛肉100%となりますが、馬肉入りの製品もあります。
見た目は似ていますが、ニューコンミートなどの名称で販売しているので必ず確認しましょう。
不思議な形には秘密が
コンビーフといえば、台形型の缶詰に入っているものがほとんど。巻きとり鍵と呼ばれる缶切りが付属していて、側面をぐるりと開けていただきます。
この形状は「枕缶」というもので、
- コンビーフの詰めやすさ
- 保存性を高める
ために考えだされたもの。
面積の大きい方から牛肉を詰めると、缶内の空気が上手に抜けて肉の酸化が防げるのです。
現在の技術では普通の缶詰でも、コンビーフの保存性は十分保てます。しかしコンビーフはあの形でなければという根強い声があるため、現在も枕缶で販売しているんですよ。
生で食べても大丈夫?
ところでコンビーフは、生で食べても大丈夫なのでしょうか。確かに海外で言うコンビーフは、塩漬けしただけの生の牛肉を指す場合が。
しかし日本で製造されているコンビーフは、法律で「煮熟(にじゅく)」することが義務付けられています。煮熟とは簡単に言うと煮込む事。
そのためコンビーフは、そのまま食べて大丈夫なんですよ。
コンビーフのおすすめの食べ方!
超手抜き、コンビーフご飯
コンビーフは塩漬けした牛肉に、ややスパイシーな味付けがされています。
ですので特に手を加えなくても、ほぐしてご飯に乗せるだけでも食べられます。お好みで醤油を少し足したり、小口切りにしたネギを加えたり。
栄養面を考慮しない手抜きメニューですが、たまに食べると美味しいですよ。
コンビーフとジャガイモと玉ねぎの炒めもの
そのまま食べても、パンに乗せても美味しい一品です。
コンビーフ 1缶
ジャガイモ 1~2個
玉ねぎ 1/2~1個
塩・コショウ 少々
- ジャガイモは皮を剥いて一口大に切り、火が通るまで茹でるか5分程度レンジで加熱する。
- 玉ねぎは、1センチ程度のくし切りにする。
- フライパンに玉ねぎを入れて中火で炒め、そこにコンビーフを入れてほぐす。
- 玉ねぎに火が通ったら、1を加えて塩コショウをしてよく混ぜる。
- 全体的にコンビーフがなじんだら完成。
コンビーフから油が出るので炒め油は不要ですが、不安なら小さじ1程度の油で炒めて下さい。
お好みで小さじ1程度のマヨネーズや、カレー粉を加えると味に変化が。特にカレー粉を入れると冷めても美味しいので、お弁当のおかずにおすすめです。
※キャンプのご飯 【コンビーフポテト】
簡単メニューなので、キャンプやバーベキューでも楽しめますね。
コンビーフと野菜のスープ
コンビーフから出汁がでて、コクのあるスープになります。
コンビーフ 1/2~1缶
水 1000cc
キャベツ 1/4個程度
玉ねぎ 1/2~1個
大根 3センチ程度
コンソメスープの素 2個(大さじ2)
塩・コショウ 少々
- キャベツは太めの千切りに、大根と玉ねぎは5ミリ程度の細切りにする。
- 鍋にコンビーフを入れ、弱火で炒めながらほぐす。
- そこに1の野菜を加え、全体にコンビーフがなじむまで炒める。
- 水とコンソメスープの素を加え、沸騰したら中火にして5分ほど煮込む。
- 塩・コショウで味を整えて完成。
野菜は煮て食べられるものならなんでもOK。冷蔵庫で余っている野菜を入れましょう。
コンビーフはひとつあると便利!
コンビーフは独特の形状が可愛いので、台所にディスプレイしておきたい缶詰。
しかもすぐ食べられるので、時間が無い時にとても重宝します。
野菜と一緒に炒めるだけで、簡単なのにボリュームのあるメニューの完成。すでに味つけもされているので、調味料要らずな点は非常食としても嬉しいですね。
普段からコンビーフをストックして、料理やいざという時に活躍させませんか?
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