お料理、特にお菓子作りには欠かすことができないのが「薄力粉」と「強力粉」。
どちらも似ているようですが、どういった違いがあるのでしょうか?料理にどのように使い分けたら良いのかも気になりますね。
上手く使い分けて、夫や子供たちを美味しい料理で喜ばせてあげたいもの。
そんな、薄力粉と強力粉の違いと使い分けについて今回はまとめてみました。
薄力粉と強力粉の違い
粉に含まれる成分の違い
一般に薄力粉と強力粉の違いは、粉に含まれるタンパク質(主にグリアジン、グルテニン)の割合と、形成されるグルテンの含有量によって異なります。
グルテンの含有量が最も多いものから順に、「強力粉」→「中力粉」→「薄力粉」→「浮き粉」と分類されています。
そして、タンパク質の含有量を抑えれば抑えるほど繊細な仕上がりになります。
タンパク質の割合は、
- 強力粉は12%以上
- 薄力粉は8.5%以上
あります。
強力粉の方がタンパク質が多めになりますので、よりもちもち感のある料理を作るのに向いています。逆にもちもち感をあまり持たせたくない時は薄力粉の方が良いと言えますね。
全粒粉は?
ちなみに、全粒粉はどうでしょうか?
全粒粉はお米で言えば、玄米のようなもの。
全粒粉にも実は、薄力粉タイプ、強力粉タイプの2種類ありますので、ヘルシー志向の人はこちらも試してみると独特の風味のおいしい料理ができます。
薄力粉と強力粉の使い分けは?
強力粉の使い方
強力粉は焼くとしっかりともちもちした歯ごたえの仕上がりになってしまうため、お菓子作りには向いていません。
主にパン、ピザ、パスタ、中華麺、餃子の皮を作るときなどに使います。
強力粉は、薄力粉に比べてグルテンの含有量が多く粘りの強度が強いので、しっかりと粉をこねて作る料理に向いているんですね。
強力粉はお菓子作りには向きませんが、クッキーやパイ生地を伸ばす時に使う打ち粉には強力粉を使いましょう。
また、お料理ではありませんが、小さいお子様がいるご家庭で「小麦粉粘土」を作って遊ばせてあげるのも良いでしょう。
元が小麦粉なので、一般の粘土と違い、口に入れて食べてしまっても大丈夫です。
幼児教育の一環で、お子様の安全のために粘土代わりに「小麦粉粘土」を作るご家庭が増えているようです。
パンを作って余った強力粉に水や食紅などを混ぜて粘土状にしたものです。強力粉がなければ、薄力粉でも良いです。
薄力粉の使い方
薄力粉は主にお菓子、天ぷらを作る時に使うとふんわりサクッとした軽い仕上がりになります。ケーキやクッキー、パイなどは薄力粉で作りましょう。
基本的にどんな薄力粉でもお菓子はおいしく作ることができますが、せっかくお菓子を手作りするのであれば、少しこだわって品質の良い薄力粉で作ってみると食感がかなり違います。
お菓子材料を販売している専門店がなければ、ネット通販やスーパーでもお菓子作り専用の薄力粉を売っているところもあるので探してみましょう。
出来上がりが断然良くなりますので、驚きますよ。
日本では定番のお好み焼きやたこ焼きは主に中力粉で作りますが、薄力粉でも作れます。
ただ同じように作っても中力粉に比べると、薄力粉はややべちゃっとした水っぽい仕上がりになりますので水分量には気をつけましょう。
※こちらの動画を参考にして作ってみるのもいいですね。意外と簡単ですよ!
あなたが楽しんで作ることが料理上手の近道
薄力粉と強力粉だけでもたくさんのお料理を作ることができ、違いを理解してこれからもたくさんのお料理を作ってみてください。
何事も練習あるのみ!です。そして何よりも楽しんで作ることが料理の上達の近道と言えますね。
また、小麦粉だけでなく、最近では米粉やとうもろこしの粉を使ったお菓子やパンも増えています。
いろいろな材料を試して作ってみると、思いがけずおもしろいお菓子が出来たりしますよ。
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