あなたは、職場や学校でのお昼休憩はどうやって過ごしていますか?
友達や先輩、上司とワイワイしながら過ごす方もいれば、1人でゆったりと、気ままに過ごす方もいることでしょう。
そんな中、人によって気をつけて欲しいのが、「ランチメイト症候群」です。
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、このランチメイト症候群とは一体なんなのでしょうか。
今回はランチメイト症候群について、原因やその対策法をご紹介したいと思います。
そもそもランチメイト症候群って何?
「ランチメイト」とは、食事をする仲間のことを表した言葉です。このランチメイト症候群とは、食事をする相手がいないことを自分自身の価値のなさだと思ってしまうこと。
ランチメイト症候群になってしまった人は、1人で食事をする姿を見られたくないあまり人気のない図書館やトイレなどで食事をしたり、断られることに恐怖を感じるあまり食事に人を誘えなかったりなど、毎日精神的に不安な毎日を過ごすことになります。
ひどくなると、
- 食べているところに人が来ると移動する
- 食べるのをやめる
- 学校や職場に行かなくなる
など、深刻な状況になってきます。
トイレでお弁当を食べている・・なんて信じられないかもしれませんが、本当にこうやって苦しんでいる方もいるんです。
ランチメイト症候群になる原因
ランチメイト症候群になる原因として、以下が挙げられます。
1人でいる=かわいそう という考え方がある
自分を客観視するあまり、「自分は1人でいるからかわいそうとか、みじめとか言われているかも知れない」とつい考えすぎてしまうタイプ。
また「1人=かわいそう」の考えがあるため、他の1人でいる人を見ると「かわいそう、ああなりたくない」と考えてしまいます。
人目を気にしすぎている
上記とも似たような原因ですが、他人から自分がどう思われているか気にしすぎてしまうため、人のいる場所で食事ができないということも。
人を誘い、断られることによって一層自分への評価は低く感じてしまうため、誘うこともなかなかできないようです。
常に誰かとつながっていたい
SNSが普及し、インターネット上では気軽にいろんな人とコミュニケーションを取ることができる時代と、それに慣れすぎたことによって、
- ひとりでいることが孤独に思えてしまう
- 現実で声を掛けることをためらってしまう
- 極度に緊張してしまう
など、コミュニケーション能力の低下も考えられます。
ランチメイト症候群になってしまった時の対処法
考え方から変えてみよう
「もしかして自分に当てはまっているかも」と思われた方もいるかもしれません。
これは、意識の持ち方で何とでもなります。考え方から変えてみましょう!
いつもグループで食べているけど、実際は会話に疲れるしゆっくり食べたい・・でも1人になるのが怖い
1人で食べているのがとても辛いけど、声をかける勇気がない・・
そんな方も、根本的に「1人でいる惨めな人だと思われたくない」という考えがきっかけになっています。
でも、1人でいることは全然惨めじゃありません。
それは、
- きょうは天気がいいから、中庭で食べてみよう!
- 読みたい本があるから図書館で食べよう!
- 好きなアーティストの新曲をゆっくり聞きながら食べよう
など、自分の動きたいように動ける、一番楽な姿勢なのです。
グループでいる人は露骨に「きょうは一人で食べたいから!」といってしまうと目が気になってしまうかもしれませんが、ものは言い方ですよね。
- 「昨日いい場所見つけたから、きょうはそこで1人ランチしてくるね!」
- 「ちょっと悩みがあってゆっくり考えたいから、きょうは別で食べるね」
・・など、あくまで柔らかい伝え方が大事です。
一人は全然恥ずかしくない
1人でいる人も、1人は恥ずかしくありません。
集団でいるよりも気を使わなくてもいいし、自分のペースで行動することができます。
またお気に入りの場所でランチするようになって、そこにまた1人でランチしに来る人がいるかもしれません。
そんなときは勇気を出して挨拶してみましょう!初めから何かを話そうと思わなくても大丈夫です。少しずつ距離を縮めていきましょう。
他人はそこまで自分を意識していない!
いかがでしたか?
あてはまるなあ、という方も少し当てはまるかも、という方も、1人であることにプラスのイメージを持つことが大切です。
思っているよりも他人は自分のことを気にしていませんし、1人焼肉や1人カラオケが流行っているくらいなのですから特別変に思われることはありません。
しかし、気にしすぎるあまり学校や職場に行くのが苦痛になってきた、などという人は無理せずに1度身近な誰かに相談してみましょう。
考え方を変えるのはとっても難しいことです。
悩んだらまず行動してみましょう!
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