食の多様化が進むにつれ、スーパーでは見慣れない野菜も多く並ぶようになりました。中には毎日の食卓に使いたい価格の野菜もある一方で、使い方がわからない野菜もあります。
そんな野菜の一つに、夏になると出回るモロヘイヤがあります。
栄養豊富と言われるモロヘイヤですが、どうやって食べれば良いのでしょうか。
今回は、モロヘイヤに含まれる栄養と、オススメの食べ方を紹介します!
モロヘイヤにはどんな栄養があるの?
100gあたりの栄養素は
モロヘイヤは北アフリカ原産で、アラビア語で「野菜の王様」とも呼ばれる栄養豊富な野菜。葉をみじん切りにすると、ネバネバになる特徴があります。
まずは100gあたりの、主な栄養素を紹介します。
カロリー | 38kcal |
---|---|
β-カロテン | 10000μg |
ビタミンB1 | 0.18mg |
ビタミンB2 | 0.42mg |
ビタミンB6 | 0.35mg |
ビタミンC | 65mg |
ビタミンE | 6.5mg |
カリウム | 530mg |
カルシウム | 260mg |
マグネシウム | 46mg |
食物繊維 | 5.9g |
注目してほしいのが、各種ビタミン・ミネラルがバランス良く含まれている点。
「野菜の王様」と呼ばれるのも、これなら納得ですね。
モロヘイヤに期待できる効能は
栄養豊富なモロヘイヤを食べることで、期待できる効能がいくつかあります。
抗酸化作用
豊富な栄養素の中で注目したいのが、β-カロテン。
β-カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変わる栄養素で、強い抗酸化作用を持っています。
抗酸化作用を簡単に説明すると、細胞を老化させる活性酸素を抑える働きのこと。特に血管の老化を遅らせることで、動脈硬化の改善や予防につながります。
美肌効果
細胞の老化を抑える抗酸化作用ですが、実はお肌にも影響をもたらします。
お肌の細胞の老化が抑えられれば、自然とシミ・シワなどの影響も減少。しかもモロヘイヤには美白効果が強い、ビタミンCもたっぷり。
モロヘイヤを食べることで、健康的なお肌への回復と維持が期待出来るんですよ。
便秘解消
モロヘイヤを刻むとネバネバになるのは、ムチンという成分が含まれているから。
ムチンは水溶性食物繊維の一種で、水を含むと膨らむ性質があります。
そのため腸内の老廃物を穏やかに押し出し、便秘解消が期待できるんですね。
夏バテ解消
ムチンのネバネバ成分には、胃腸を保護する効果が。そのため食欲不振や、消化不良の改善にもつながります。
またビタミンB群には疲労回復効果があり、特に夏バテしやすい時期に積極的に摂りたい栄養素。
夏バテで弱った体を回復させるのに、モロヘイヤはうってつけと言えますね。
モロヘイヤのおすすめの食べ方は
茹で方をマスターしよう!
モロヘイヤは生で食べるとエグみを感じるため、茹でてから使いましょう。
- モロヘイヤは茎を取り除き、葉だけにする
- 大きめの鍋に水を沸かし、水1Lに対して大さじ1程度の塩を入れる。
- モロヘイヤの葉を入れ、20秒茹でたらザルに上げて冷水で冷やす。
- 茹でたモロヘイヤを手でしっかり絞り、水気を切って調理に使う。
※モロヘイヤのお浸し
ゆでたモロヘイヤは、そのままお醤油で和えても美味しいですよ。
ネバネバ和え物
食欲がないときでもスルッと食べられる、ネバネバ和え物を紹介します。
モロヘイヤ(茹でたもの) 1束分
納豆 1パック
なめたけの瓶詰め 50g程度
- 納豆は醤油を加えず混ぜる。
- 茹でたモロヘイヤをみじん切りにする。
- すべての材料を混ぜ、器に盛って完成。
試食してみて味が薄いようなら、醤油を少量加えてください。
モロヘイヤとベーコンの炒めもの
モロヘイヤはほうれん草のように、炒めものにしても美味しくいただけます。
モロヘイヤ(茹でたもの) 2束程度
ベーコン 2~3枚
炒め油 小さじ1
塩・こしょう 適量
- モロヘイヤは茹でてから、食べやすい大きさに切る。
- ベーコンは1センチ幅程度に切る。
- フライパンに油を熱し、ベーコンを炒める。
- ベーコンに火が通ったら、モロヘイヤを加えて軽く炒め、塩コショウで味付けをして完成。
お好みでエリンギ・しめじなどのきのこを加えると、ボリュームも出て美味しくなりますよ。
美味しく食べて元気に
モロヘイヤには体にとって嬉しい栄養素が沢山含まれ、しかもシーズンになると安く入手出来る野菜です。
旬は6月~8月ごろと、ちょうど夏バテなどで体が弱っている時期。夏バテ対策に嬉しい栄養素も多いので、積極的に食べたいですね。
茹でてから和え物にしたり、スープの具や炒めものにしたりと使い勝手も良いモロヘイヤ。
元気に夏を乗り切るために、モロヘイヤをもっと活用しましょう!
コメント