しかし、いくら長時間寝たとしても、その疲労感からは逃れられないのをご存知ですか? 睡眠時間は量より質だと言われています。質の良い睡眠であれば、睡眠時間を増やしたり、寝溜めしたりしなくても、スッキリと充実した生活を手に入れることができます。 日中、はつらつと生活できたら、あれもやりたい、これもやりたいとワクワクした気持ちで1日が始められそうですよね。
そこで、質の良い睡眠と、睡眠の質を上げる効果的な方法をご紹介します。
質の良い睡眠とは?

- 眠りの深さ 深いです。
- 脳 休んでいます。
- 体 休んでいますが、筋肉の活動は少しあります。寝返りなどはノンレム睡眠の時にしています。
- 自律神経 ゆったりした状態にする副交感神経が優位になっています。
◎レム睡眠は?
- 眠りの深さ 浅いです。
- 脳 比較的活動しています。夢を見るのは、レム睡眠の時です。
- 体 休んでいます
- 自律神経 不安定な状態です。心拍数の変化も激しいです。
ノンレム睡眠とレム睡眠は、90分周期で交互に行われます。まず、ノンレム睡眠から始まり、90分後にレム睡眠に移るのを1サイクルとしています。 また、ノンレム睡眠はステージ1からステージ4の4段階に分かれていて、段階を追うごとに眠りは深くなっていきます。ステージ3や4のノンレム睡眠時には、名前を呼ばれても物音がしても、簡単には目覚めないほど、深く眠っている状態です。 「質の良い睡眠」というのは、このステージ3や4のノンレム睡眠のことを指しています。
名前は違っても寝ているのは同じなのに、
- なぜ、ステージ3や4のノンレム睡眠が質の良い睡眠なの?
- なぜ、他のレム睡眠やステージ1や2の睡眠ではないの?
睡眠の役割というと何を思い浮かべますか?「たくさん運動して疲れたから早く寝よう」「たくさん仕事をして疲れたからゆっくり眠ろう」と思いながら1日を終えることが多い私たちは、「寝て身体を休ませよう」と考えることが多いですよね。 しかし、睡眠の1番の役割は「脳の休息」なのです。脳が疲れたままだと、イライラしたり、集中力が欠けたりします。 そのため、脳が休んだ状態のノンレム睡眠のうち、ステージ3や4の深いノンレム睡眠をとることが重要なのです。そうすれば十分な休息により、脳の機能を十分に発揮できるようになります。
睡眠の質を上げる方法は?
脳の疲れを取る深いノンレム睡眠が、質の良い睡眠であるということはわかりましたよね。それでは、その質の良い睡眠をとる方法をご紹介します。朝は太陽の光を浴びる

リラックスする

このようなマッサージも良さそうです。 「副交感神経に効く!簡単ツボマッサージ」
足を温める

悪い睡眠を招くNG習慣は?
逆に、質の悪い睡眠を招いてしまうNG習慣もご紹介しておきますね。
寝る前のパソコンやスマートフォン
寝る前にパソコンやスマートフォンについつい見入ってしまうことがありませんか?これらの機器から発生するブルーライトは、脳を刺激してしまいます。寝る前1〜2時間にはOFFできるようにしましょう。夜遅い食事
忙しい現代人には難しいことかもしれませんが、寝る前の2〜3時間前の食事は、できる限り避けましょう。消化器官が動いていると脳は働き続けて休息できません。熱すぎるお風呂
42℃を超える熱いお風呂に入ると、交感神経が刺激されて睡眠が浅くなってしまいます。寝る前はぬるめのお風呂にゆったり入りましょう。どうしても「熱い湯じゃないと入った気がしない!」という方は、寝る3時間前には入浴することをおすすめします。カフェインの摂り過ぎ
カフェインは目を覚ます成分として有名ですが、睡眠の深さにも影響します。深い眠りのためには、夕方以降は控えた方が良いです。寝酒
「お酒を飲むと眠くなるのに?」と思いますよね?私もそう思っていました。寝酒がストレスを和らげ、入眠を促すことは事実なのですが、アルコールが分解されるにつれて交感神経が優位になり、睡眠が浅くなると言われています。お酒はほどほどに。質の良い睡眠をとる習慣を!

質の良い睡眠をとると、健康や美容に効果的なだけでなく、日中の集中力や意欲が高まります。日中、どうにも集中できない、やる気が湧かないと悩んでいる方は、睡眠の質を意識してはいかがでしょうか?
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