ある特定の季節になるとやって来る、止まらないくしゃみ・鼻水・涙目…辛いですよね。風邪と違って、薬を飲んで数日で治るわけではなく、そのシーズン中続くので憂鬱になってしまいます。
しかも、鼻水などの症状に伴ってボーっとしたり、薬の副作用によって眠くなったりと困りものです。昨今、眠くなりにくい薬も開発されて、それらが緩和されてきましたが、長い期間薬を飲み続けなければならないのは辛いです。
我が家は息子が花粉症なのですが、シーズン前からシーズン終わりまで毎日、飲み薬・点鼻薬・点眼薬と大変です。
もっと根本的に花粉症を緩和できればうれしいですよね。例えば、「食べ物」です。毎日の食事で花粉症に備えたり、症状を和らげたりすることができたら、どんなに良いでしょう!
そこで、花粉症に良い食べ物をご紹介します。
花粉症の仕組みとは?
そもそも、花粉症とはどういうものなのでしょうか。
花粉症は、花粉によって引き起こされるアレルギーです。人間の体は、異物が侵入すると、排出するために過剰にアレルギー反応を示します。花粉を異物と判断して、過剰な反応を示すと鼻水やくしゃみ、涙などで排出しようとするのです。これが花粉症の仕組みです。
そのため、
- 免疫力をアップ
- 過剰なアレルギー反応を起こすヒスタミンを抑制する
- 抗ヒスタミン作用のある食べ物を摂取する
などが、花粉症の症状を和らげることにつながるのです。
花粉症に効果のある食べ物とは?
では、免疫力アップ、抗ヒスタミン作用のある食べ物とはどのようなものでしょうか。以下にご紹介します。
ヨーグルト
免疫の過剰反応の抑制に、ビフィズス菌の摂取が効果的だという実験結果があります。1日に200gほど食べると良いと言われています。ヨーグルト単体で食べるよりも、野菜と一緒に食べるのがおすすめです。
れんこん
れんこんには、免疫アップに良い成分が豊富に含まれています。
- ビタミンC 抗酸化ビタミンで風邪予防にもなります
- ムチン 粘膜を強くします
- レンコンポリフェノール アレルギーに効果があります
- リポポリサッカライド 免疫力を高めます
花粉症の症状緩和には、れんこんを1日30〜40g摂取すると良いと言われています。パウダーやみじん切り、すりおろしなど、細かくすることで吸収力がアップします。
すりおろしたれんこんを丸ごと食べられるスープもおすすめです。おいしそうですね。
「蓮根で!きのこのとろとろスープの作り方」
えごま油
えごま油に含まれているαリノレン酸には、炎症を起こす物質の生成を抑制する効果があります。この効果が、アレルギー症状緩和に繋がります。
私たちが良く使うサラダ油に含まれているリノール酸には炎症を起こす物質を生成する作用があります。サラダ油を控え、えごま油をメインで使うのが良いかもしれませんね。
しそ
えごま油の原料であるえごまは、しその仲間です。しそにも、αリノレン酸が含まれています。さらに、ロズマリン酸という成分も含まれており、花粉症の症状緩和に効果があります。
このロズマリン酸は、青じそよりも赤じそに多く含まれています。
トマト
トマトに含まれるリコピン酸を継続的に摂取することで、花粉症の症状を緩和する効果があります。
しかし、体を冷やすと、免疫力が下がって花粉症の症状が悪化することがあります。生のトマトは体を冷やしてしまいますので、トマトジュースや缶詰などの加工品がおすすめです。リコピン酸は、生のトマトよりも加工品の方が約3倍も多く含まれていると言われています。
バナナ
ポリフェノールが豊富なことや、食物繊維の一種であるペクチンやオリゴ糖による腸内環境を整える効果によって、免疫力アップが期待できます。熟したバナナを80℃に熱して食べると、効果が更にアップします。
梅
梅には、アレルギー症状を抑える抗ヒスタミン作用があると言われています。以前、テレビで梅肉エキスが花粉症に効果があると話題になりましたよね。
花粉症に効果のある飲み物
毎日の飲み物も花粉症に効果のあるものに変えられたら便利ですよね。こちらがおすすめです。
甜茶
花粉症と言えば甜茶を思い起こすほど有名ですよね。バラ科の甜茶には、アレルギーを抑制する効果のあるGODポリフェノールが含まれています。バラ科の甜茶以外にはこのGADポリフェノールは含まれていないので、購入する時には注意してくださいね。
べにふうき緑茶
梅と同様、抗ヒスタミン作用があります。鼻の症状に効果的です。ショウガエキスを入れて摂取することで効果アップするという実験結果があります。
ルイボスティー
ルイボスティーに含まれているSOD酵素様物質には高い抗酸化作用があります。この作用によって体内の免疫力がアップし、アレルギー症状を抑えます。煮出すことでこの成分が抽出されるので、しっかり煮出しましょう。
ローズヒップティー
ローズヒップティーのビタミンC含有量は、レモンの20倍以上で、自然界にある植物の中では、世界一だと言われています。
血中のヒスタミン濃度を下げる効果の他に、たっぷりのビタミンCは気道が良い状態で維持する効果もあるので、辛い鼻づまりに嬉しい効果ですね。
花粉症にはNGな食べ物
おいしいけれど、花粉症の緩和のためには避けた方が良い食べ物もあります。
ファストフード
ファストフードに多く含まれるトランス脂肪酸は免疫力を低下させてしまいます。花粉症の症状を引き起こしてしまうので、避けましょう。
砂糖
砂糖の摂り過ぎで血糖値が高い状態が続くと抗アレルギー作用のある物質の分泌が減ってしまいます。
また、腸内で悪玉菌を増やして善玉菌を減らしてしまうことにより、腸内環境を崩してしまうので、免疫力を低下させます。
ウリ科の野菜
体を冷やすと免疫力が下がり、花粉症の症状が悪化するというのは前述のとおりです。なすやきゅうりなどの体を冷やす野菜は控える、食べた後は体を温めるなどの工夫をしましょう。
花粉症にはNGな飲み物
アルコール類
アルコールを肝臓で分解する時に作られるアセトアルデヒドという物質が生成されます。それは、くしゃみや鼻水の原因となるヒスタミンという物質を増加させてしまいます。
冷たい飲み物
食べ物と同様、体を冷やす冷たい飲み物も避けましょう。
コーヒー・紅茶
コーヒー・紅茶そのものが花粉症に悪いわけではありませんが、体を冷やす作用があります。せっかく飲むのなら、花粉症に効果がある飲み物を飲みましょう。
毎日の食べ物・飲み物で無理なく体質改善
花粉症に良い食べ物、控えた方が良い食べ物をご紹介しましたが、いかがでしたか?
ヨーグルトなどは日常的に食べている方も多いのではないでしょうか?花粉症対策に量を調整するだけで、そのまま続けることができますね。
また、お茶も毎日の飲み物を変えるだけなので、簡単に取り入れられそうです。我が家も麦茶をルイボスティーにするなど、無理なく取り組んでみようと思います。
薬ももちろん大切ですが、自分で体質改善に取り組むことも大切です。シーズン前からも備え、もちろんシーズン中も意識して、辛い季節を乗り越えましょう。
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