春野菜の種類には何がある?気になる栄養と旬の時期を紹介!

「旬の野菜を食べよう!」スーパーに行くと、このようなキャッチコピーを見かけませんか?どの季節の野菜も、その時期に合わせた旬の美味しさがあります。

特に、寒く暗いイメージの冬から、生命の息吹を感じさせる「春」へと移り変わる時期の野菜はエネルギーに満ち溢れているように見えます。

「旬」と言っても昨今のスーパーは、いつでも何でもそろう便利さがある反面、旬が分かりにくくなっているのも事実ですよね。こたつのお供「みかん」の横に、海でのスイカ割りの主役「スイカ」が並んでいるなど、今の時期の旬が何なのか、わからなくなることがよくあります。

そこで、春野菜の特徴や旬、種類、簡単なレシピをご紹介します。

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春野菜の特徴は?

野菜は、前年の晩秋から冬に種を蒔かれたり、苗を植え付けられたりした野菜です。寒い冬の時期には地中に根を張り、小さな芽のままでじっと耐えて暖かくなるのを待っているのです。

そして、暖かくなった春に目覚め、大きくなって私たちに春の味覚を楽しませ、栄養を分け与えてくれます。昔から「春は苦みを盛れ」と言われているのをご存知ですか?「春は苦いものを食べなさい」という意味です。

春が旬の野菜や山菜には、強い香りや独特の苦みがあるものが多いですよね。私たち人間の体も、冬の寒い間に脂肪や毒素を溜め込んだり、新陳代謝が落ちたりと縮こまっています。春野菜の苦みには、その体を目覚めさせ、デトックスする働きがあります。

生命力を感じる春野菜は、冬の間にエネルギーを蓄え、春の目覚めと共に、私たちの体も目覚めさせてくれるのですね。

春野菜の種類と栄養、旬

春野菜にはどのような種類があるのでしょうか?

たけのこ

たけのこの旬

3月中旬~5月

たけのこの栄養成分

たんぱく質やカリウム、亜鉛、銅などのミネラル、ビタミンB1、B2、食物繊維が含まれています。特に食物繊維が豊富で、腸内環境の改善に役立ちます。

また、アミノ酸の一種であるグルタミン酸、アスパラギン酸、チロシンも含まれています。チロシンは、切り口に見られる白い粉のことで、このチロシンを摂取すると脳内のドーパミンが増加して気力がアップすると言われています。洗い流さずに食べましょう。

アスパラガス

アスパラガスの旬

5月〜6月

アスパラガスの栄養成分

カロテン、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEが含まれる、緑黄色野菜です。他にもアスパラギン酸、ルチンも含まれています。このルチンがアスパラガスの穂先部分に含まれており、毛細血管を丈夫にし、動脈硬化を予防する働きがあります。

アスパラギン酸が豊富なことからこの名前がついています。アスパラギン酸には、胃腸を回復させる効果があります。肝機能も強めるので、二日酔いやストレス過多にも効果があると言われています。

新玉ねぎ

新玉ねぎの旬

4月〜5月ごろ

新玉ねぎの栄養成分

糖質、ビタミンB群、ビタミンC、カルシウム、カリウムが含まれています。また、硫化アリルという成分も含まれており、新陳代謝を活発にする働き血液をサラサラにする働きがあります。

そら豆

そら豆の旬

4月〜6月

そら豆の栄養成分

カリウム、ビタミンB群、たんぱく質、食物繊維がバランスよく含まれています。カリウムには利尿作用があるので、むくみの解消に効果があると言われています。また、たんぱく質の代謝に欠かせないビタミンB群も豊富です。

ふき

ふきのとうは、ふきの花蕾です。ふきのとうが成長してふきになります。

ふきの旬

4〜5月

ふきの栄養成分

ポリフェノールの一種である、ケルセチン、ケンフィーノールを含んでいます。咳や痰を鎮め、取り除く作用があります。また、ケルセチンには脂肪吸収作用があり、ダイエット効果も期待できると言われています。

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春野菜を使ったおすすめレシピ

色々な春野菜がありますね。簡単で美味しいレシピをご紹介します。

たけのこの若竹煮

  1. たけのこを食べやすい大きさに切ります。
  2. 鍋にたけのこ、乾燥わかめ、水、酒、みりん、だしの素を入れて沸騰させます。
  3. 2を中火で4〜5分煮て、出来上がりです。

新たまねぎの簡単サラダ

  1. 新玉ねぎを薄くスライスします。
  2. お皿に盛り付け、鰹節をたっぷりかけます。
  3. さらにポン酢をかけて出来上がりです。

これは、さっぱりしていて、いくらでも食べられます。辛みの少ない新玉ねぎならではですね。

アスパラガスの豚肉巻き

  1. アスパラガスの根元は2〜3cm切り落とし、硬い部分をピーラーで剥きます。
  2. 1を豚肉で巻きます。
  3. 巻き終わりを下にして、フライパンで焼きます。
  4. 焼きながら塩コショウをして出来上がりです。

ふきの土佐煮

  1. まずは下処理をします。動画が分かりやすいです。
  2. 1で下処理したふきを4〜5cmにカットします。
  3. 水・白だし・醤油・砂糖で10分程煮て、鰹節をかけて出来上がりです。

春野菜は、風味が良い物が多いので、素材を活かした調理方法が合いますね。美味しくて、栄養があって、簡単と良いことづくめです。

旬を知って、旬を楽しもう!

春野菜の特徴や種類についてご紹介しました。

春野菜には、確かにアク・苦みの強いものが多いと思っていましたが、それらに冬の間に溜め込んだ脂肪や毒素をデトックスする効果があるとは驚きでした。

動物が冬眠して春に目覚めて活動を始めるのと同じように、私たち人間も冬の間は何となく活動量が少なくなりがちですよね。その体を旬の春野菜で目覚めさせ、体に溜め込んだ
不要なものを排出するというのは、生き物の世界はとても理にかなっていると思いました。

また、春野菜はアクが強いものも多いですが、下処理さえすれば、凝った調理方法をせずとも、素材の風味を楽しむことができます。旬の風味を楽しめて、薄味で健康維持もできる春野菜は、美味しい季節にたくさんいただきたいと思います。

「春は生命の息吹を感じさせる」と前述しましたが、私たちもエネルギーに満ちた春野菜を美味しく食べて旬を楽しむことで、活力をつけ、健やかな体で新生活がスタートする春を満喫したいですね。

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