「一人暮らしをしよう!」そう思った時に探すのは、マンションやアパートなどの集合住宅がメインになるのではないでしょうか。
私も初めて一人暮らしをした時には、集合住宅の中から探しました。
マンション、アパート、他にもコーポやハイツなど、集合住宅の名称には様々な種類がありますよね。
しかし、ふと疑問に思うことはありませんか?「その違いは何?」
当時の私は、気にもせず、むしろその違いがわからないまま集合住宅を借りましたが、未だにあの建物はマンションだったのか、アパートだったのか、はたまたコーポだったのか、わからずじまいです。
そこで、マンションとアパートの違い、コーポとは、ハイツとは何なのか、違いをまとめてみました。
マンションとは?
マンションの名前の由来
マンション(mansion)は、ラテン語の「manere=留まる場所」に由来していると言われています。
その歴史は古く、なんと、ローマ時代までさかのぼります。
ローマ時代、「公共飛脚」という郵便制度がありました。この飛脚は、人が馬に乗って遠方に情報を知らせていたため、人と馬が休める場所を一定距離で設置していました。日本で言うところの、宿場町のようなものですね。
この休息場所が「mansiones」と呼ばれ、現在の「mansion」の元になったと言われています。
マンションの構造上の定義
主にマンションは、
- 鉄骨
- 重量鉄骨
- 鉄筋コンクリート
- 鉄骨鉄筋コンクリート
などで造られた建物のことを言います。特に階数に制限は設けられていません。
アパートとは?
アパートの名前の由来
アパルトマン=appartementというフランス語で、その語源は16世紀までさかのぼります。
16世紀のスペインで、富裕層の人々が込み合った街を「離れる=apartarse」と言いながら家族だけでゆったりと過ごせる「アパルタメント=apartamento」という場所に移っていきました。
これがイタリア、フランスへと派生し、フランス語で「appartement」と表記されるようになったのが、アパートの由来だと言われています。
アパートの構造上の定義
木造・軽量鉄骨造で造られた建物且つ、階数は2階建てまでとされています。
マンションとアパートの違いとは?
前述したそれぞれの違いをまとめると、
- 木造以外の3階建て以上の集合住宅=マンション
- 木造や軽量鉄骨の2階建てまでの集合住宅=アパート
と言えるでしょう。大きな違いは構造上の違いなのですね。
何となく、外観を見て、3階建て以上はマンションと思っていましたが、あながち間違いでもなかったようです。
コーポやハイツはどう違うの?
他にも、コーポやハイツという名称の集合住宅もありますよね。それらはどのようなものなのでしょうか。
コーポ
名前の由来
コーポは英語で、「corporate house」の略で、共同住宅の意味です。
構造所の定義
一般的に、木造や軽量鉄骨造で2階建ての集合住宅を指します。アパートと建築構造はアパートとほぼ同じですが、アパートは2階建てまでなのに対し、コーポは2階建てと限定されています。
ハイツ
ハイツの名前の由来
ハイツは英語で丘や高台を意味する「heights」が語源だと言われています。「高台にある家」などの意味ですが、現在は実際の名称と関係があるかどうかは、不明とされています。
ハイツの構造上の定義
一般的にプレハブの2階建て共同住宅全般を指しています。
それぞれ呼び方は違いますが、大きな違いは構造上の違いですね。建物の強度や防音性、セキュリティなどは、建物や間取り、部屋の位置によって変わってきますので、お部屋探しの際に不動産会社に確認することをおすすめします。
色々な探し方がありますね。
マンション、アパートは構造が違った
マンションとアパートの違い、コーポとハイツとの違いをご紹介しましたが、いかかでしたか?
「構造上の違い」と一言で言っても、私たちは外観から「これは木造」「これは鉄筋コンクリート」だなんて思っていませんよね?
何となく建物の階数や大きさでマンションとアパートを区別し、さらにコーポとハイツを区別していましたし、今回このように調べても、きっと見た目ではわからないと思います。
ただ単に通りかかった建物や、近所の建物がマンションなのかアパートなのか、はたまたコーポなのかハイツなのか想像して考えるのは面白いかもしれませんね。
しかし、住むとなったら話は別です。
構造、セキュリティ、間取り、防音など、暮らしを守るために確認しなければならないことがたくさんあります。
マンションでも、アパートでも、確認するべきところはきちんと確認して、自分の生活に最適な住居を見つけたいですね。
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