フケの悩みって、なかなか相談できないですよね。私は人に気付かれるのが嫌で、ことあるごとにシャワーを浴びたり、帽子をかぶってごまかしたりしていました。
しかし、それでは何の解決にもなりませんね。フケについて正しく理解し、対策を練ることが必要です。日常の習慣を見直すだけで、今までの悩みから解放されるかもしれません。
フケが発生する原因や対策方法をまとめてみました。
フケってなに?
フケとは、
「皮脂腺の分泌物が乾燥し、皮膚に灰白色の鱗状となって付着するもの。頭部に多く生じる」
(by 広辞苑)
毎日の新陳代謝で、古い表皮が新しい表皮と入れ替わり、垢として剥がれ落ちます。それがフケです。不潔だからフケが出るというわけではないのです。
通常なら剥がれ落ちる表皮は小さく、気にならない程度のはずなのですが、何かの原因で新陳代謝が早まると、表皮がどんどん剥がれてしまいます。するとフケがたくさんできて、いつの間にか肩に白い粉がついていたりするわけです。
フケにも種類がある!
フケには二種類あると言われています。
- 「乾性フケ」
- 「脂性フケ」
です。
両極端ですよね。そのためケア方法を間違うとなかなか治らなかったり、悪化させてしまったりすることがあります。まず自分のフケがどちらのタイプなのかをしっかりと判断することが大切です。
■乾性フケ
乾燥によってぱらぱらと落ちてくるフケ
<原因>
- 空気の乾燥
- 加齢による地肌の乾燥
- 皮膚トラブル
- 洗い過ぎ
など
■脂性フケ
べたべたした大きめのフケ、男性に多い
<原因>
- 洗髪不足
- 油ものの食べ過ぎ
- 皮脂の過剰分泌
- 頭皮の常在菌の異常繁殖
など
※脂漏性皮膚炎の可能性もあります。
また、炎症によってもフケが発生します。頭皮に合わない洗髪剤やカラーリング剤、パーマ液などに強い刺激を受けると、炎症が起こり新陳代謝を異常に早めてしまうことがあります。
フケがあまりにもひどく、強いかゆみや痛みを伴う場合は病気の可能性もありますね。フケ治療をしている皮膚科もありますので、診療を受けてみてください。
「乾性フケ」の対策方法は?
次に「乾性フケ」の対策方法をご紹介します。
いうまでもなく、頭皮の乾燥を防ぐことが何よりも大切です。頭皮も肌だということをしっかりと意識しましょう。
顔には化粧水や美容液をつけたりピーリングでケアしたりするのに、頭は市販のシャンプーで洗うだけ、という方はわりと多いのではないでしょうか?かくいう私もその一人でした。
では、頭皮の乾燥対策は具体的にどのようにするのか、お伝えします。
生活習慣を見直そう!
最初に書いたように、頭皮は顔の皮膚の延長にあります。肌にいいことは頭皮にもいいのです。逆にいうと肌に悪いことも頭皮には悪影響になるということです。
ホルモンバランスを乱すこと、
- 不規則な生活
- 寝不足
- 偏食
- ストレス
- 運動不足
など、様々な要因が作用します。
ホルモンバランスが乱れると、新陳代謝に異常をきたしてしまい、フケがどんどん出てしまう可能性もあるのです。生活習慣を見直せば、フケだけではなくほかの体の不調まで改善できるかもしれません。
ぜひこの機会に毎日の生活を見直してみてください。
そのシャンプーがフケの原因かも?
「市販のシャンプーは洗浄力が強い」と聞いたことはありませんか?頭皮はほかの部位の皮膚よりも皮脂分泌量が多いため、シャンプーには洗浄効果の強い界面活性剤が使われています。
洗浄力の強いシャンプーを使用すると、必要最低限の皮脂まで取り除いてしまったり、すすぎ足りないと毛穴に詰まってしまったりしてしまいます。知らず知らずのうちに頭皮に負担をかけてしまうのです。
それではどのシャンプーがフケ対策にいいのでしょうか。
・アルコール系や石鹸系よりはアミノ酸系。
・シリコンタイプよりはノンシリコンタイプ。
ですね。
髪の仕上がりよりも、頭皮に低刺激なものを選ぶとよいでしょう。
また、「硫酸」とつく成分には要注意で、これは洗浄力の強い成分を示しています。シャンプーを選ぶ際に、成分表示を確認してみてください。
フケだけでなく頭皮の荒れやかゆみを伴う場合は、フケ対策用の薬用シャンプーや敏感肌用の低刺激性シャンプーなども売られています。
シャンプーを変えるだけで症状が治っていく場合もありますが、あまりにもひどい場合は早めに皮膚科を受診してください。
シャンプーの正しい洗い方
フケが出るからといって、ごしごし力強く洗ったり、一日に何度もシャワーを浴びたりしていませんか?頭皮に負担をかけたり、洗い過ぎたりすると、余計に乾燥してしまったり、フケが出てしまったりするかもしれません。
意外とできていない正しい髪の洗い方をお教えします。
1.やさしく洗う
すごく単純ですよね。でも意外とできてないのです。私もフケや頭皮のにおいが気になっ
て、ごしごし洗っていた時期がありました。
しかし、ごしごししなくても不必要な汚れは十分に落ちるし、洗い過ぎると頭皮の保湿に必要な皮脂を残さず取り除いてしまっているかもしれません。
そして、爪を立てないこと。頭皮に傷がついてしまいます。指のお腹でやさしく洗いましょう。
2.泡をしっかりと立てる
シャンプー液を手にとって、ちゃんと泡立てていますか?私は軽くなじませてそのまま髪
につけていました。洗っていたら泡立つし、それでいいと思っていたのです。
ですがこれは間違い。シャンプー液は、いわば薬剤の原液です。それをそのまま素肌につけてしまうと刺激になるし、すすぎ残しの原因にもなります。
シャンプーの泡は毛穴の中に入り、汚れや詰まりを洗い出してくれます。しっかりと泡立てて、頭皮をもみほぐすように、やさしく洗いましょう。
3.熱に注意
熱いお風呂が好きな人、多いですよね。特に寒い冬はシャワーも熱めという方、多いので
はないでしょうか?
ですが、あまり熱いと皮膚には刺激になります。頭皮も同じです。それに頭皮の皮脂を必要以上に洗い流してしまう危険もあります。頭をすすぐ際はぬるめのお湯を心がけてください。
そしてお風呂上がりにも注意しなければならないことがあります。ドライヤーです。
以前、美容室でお風呂から上がったらすぐに髪の毛を乾かしてください、と言われたことがあります。濡れたままで放置してしまうと髪が傷んだり、においの原因にもなるのです。
しかし、ドライヤーの熱は頭皮の水分も奪います。なるべく頭皮に直接熱をあてないように、髪から少し離して、短時間で乾かしましょう。
まずは毎日の習慣の見直しから!
フケの悩みはなかなか相談もできないし、正しいケアの方法がわからないとどんどん悪化させてしまうこともあります。今回ご紹介した内容は、みなさん毎日やっていることだと思います。
間違いを少しずつ改善するだけで、効果があらわれるかもしれません。正しいケアの継続を心がけましょう!
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