そこで、
- フランスパンとはどんなパンか
- バケットとは、バタールとは
- それぞれの違い
目次
そもそもフランスパンとは?
フランス生まれの硬いパン
「フランスパン」とはその名の通り、フランスが発祥のパンを指します。 その特徴は硬くてパリっとした食感の外側と、ややさくさくした中の生地。特に硬さは他のパンには見られないほどで、歯が弱い方には噛むのに苦労するほどです。 味は塩気が感じられるシンプルなもので、他の食材とも合わせやすい特徴もあります。
硬さの秘密はシンプルな材料
フランスパンの外側がとても硬いのは、材料に秘密があります。通常パンを作る際には、卵やバターなどを加えて柔らかく焼き上げられます。 しかしフランスパンは、「水・塩・小麦粉(中力粉)・イースト・麦芽(モルト)」のみを使用。パン生地が柔らかくなる材料がほとんど含まれないため、外の皮が硬く焼きあがるのです。また小麦粉にも、硬く焼きあがる秘密が。 フランスパンに用いられる中力粉には、グルテンがそれほど含まれていません。 グルテンとは小麦粉に含まれるタンパク質の一種で、パン全体の柔らかさの素。元々フランス産の小麦粉にはグルテンが少なく、それがフランスパンが硬くなった要因でもあります。
更に生地をふくらませるイースト菌には、砂糖などの糖類が欠かせません。しかしグルテンに含まれる糖分と麦芽の糖分だけでは、イースト菌の活動はにぶりがち。 その結果外側が硬く、中がふわふわもちもちとはならないのです。
バケットやバタールはどんなフランスパン?
形によって名前が変わる
フランスパンはフランスの硬いパンの総称で、形によって名称が変わります。 そのためバケットもバタールも、大きな分類では同じフランスパン。この他にもフランスパンに分類されるものには、次のパンがあります。
□シャンピニオン 丸型で上部にキノコのカサのようなものが付いたパン。
□クッペ ラグビーボールの形に似ていて、真ん中に一本の切れ目を入れて焼き上げる。
バケットとは
バケットは、長さ60~80センチ・重さ300~400g前後の細長いフランスパンを指します。 フランス語で「杖」を意味するこのパンは、フランスパンでも最もポピュラーなもの。硬さと食感が味わえるパンとして、全ての方におすすめ出来るパンでもあります。その他の特徴としては、クープと呼ばれる「裂け目」があります。これはパンを焼く前にナイフで入れられた切れ目で、焼かれて膨らんで裂け目となるもの。 中によく熱が伝わり、食感がよりパリパリとなるメリットもあります。バケットでは6~7本入れるため、よりパリパリした食感が楽しめます。
バタールとは
バタールは長さ30~40センチ・重さ300gほどの、やや太いフランスパンを指します。 フランス語で「中間」という意味がありますが、これはバケットと「パリジャン」の中間の太さだから。 パリジャンとは70センチ・500g前後のフランスパンで、長く太いのが特徴。そのパリジャンとバタールの中間ぐらいの太さなので、「中間(バタール)」という名前になりました。ちなみに名称を見てバター入りと勘違いする人もいますが、バターは入ってません。 バタールはやや短いパンのため、クープは3~4本。太さもあることから、もっちりした食感が楽しめるパンとなっています。
バケット・バタールの違い、まとめ

バケットとバタールの違いはここ!
最後に、バケットとバタールの違いを簡単にまとめました。
■バケット
- 長さ60~80センチ、重さ300g~400g。
- 細長い形状で、フランスパンと言われたら思い浮かべる形をしている。
- 切れめ(クープ)は6~7本
- 全体的に食感がパリパリで、硬め。
- 長さ30~40センチ、重さ300g。
- やや短く太め。
- 名称と違ってバターは使われていない。
- 中が比較的もちもちしていて、少し柔らかめ。
種類も豊富なフランスパン!
フランスパンはシンプルな味のため、どんな食材とあわせても美味しく食べられるパン。 様々な種類があって迷うかも知れませんが、長さと食感で選べば好みのものに出会えるかも。 長くて細くてパリパリ食感が好きなら、バケットがおすすめ。中のフンワリ感がほしい、あるいは長いと食べきれないならバタールがおすすめです。その他にも美味しいフランスパンがたくさんあるので、食べ比べてみませんか?
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