車は家族でお出かけをする際に、子供のペースに合わせて移動できる欠かせない交通手段のひとつです。しかし遠出で長時間のドライブになった時、ママが心配になるのは「子供の車酔い」ではないでしょうか。
子供にとって車酔いはつらいものでしかなく、せっかくの楽しいお出かけもイヤな思い出しか残りません。ママとしては、なるべく車に酔わないようにアレコレと対策を練る必要がありますよね。
そこで今回は、お出かけ前に知っておいてほしい「車に酔う原因」と「酔わせない対策法」をわかりやすく説明します。
子供が車酔いする原因とは?
そもそもなぜ車酔いしてしまうのでしょうか。
車の揺れによって、子供の身体には様々な変化が起こってきます。この変化をママが知っておくことで、子供の異変に素早く気づくことが出来て対処しやすくなります。楽しい旅行のためにしっかり頭にいれておきましょう。
自律神経の乱れ
車の運転による不規則な加速・減速によって耳の中にある三半規管というところが刺激されます。普段私たちは、この三半規管が機能するおかげで、自律神経が整い真っすぐ立ったり歩いたりすることが出来ています。
ところが刺激を受けた三半規管はバランス感覚を保てなくなり、自律神経が乱れてしまします。このことで頭痛や吐き気といった症状が現れるのです。
子供体調と車内の環境
子供の体調は環境によって変化しやすいものです。出かける前の体調や、車内の環境によっても車酔いを引き起こすことがありますので注意が必要です。
車酔いを引き起こす環境は、以下の通りです。
- 睡眠不足
- お腹が空きすぎている、あるいはお腹がいっぱい
- いつもと違う人が運転している
- 車内が暑い、寒い、まぶしいなど過ごしにくい環境である
これらの条件が当てはまると、車酔いしやすい状態になるので気を付けておきましょう。
車に乗る前にママがすべき子供の車酔い対策
ではどのような対策をすれば、子供の車酔いを防ぐことが出来るのでしょうか。まず、車に乗る前に出来る予防・対策法を見てみましょう。
前日にぐっすり寝かせる
子供はお出かけの前の日の晩になると、テンションが上がってなかなか寝付きませんよね。でも寝不足は車酔いの原因になってしまうし、途中で疲れてしまうことも。ですからここは心を鬼にして早く寝かせましょう。
お腹の空腹・満腹の具合を調節する
子供は朝からはりきってご飯やパンをたくさん食べてしまうので、満腹にならないように注意が必要です。また食べてすぐに出発してしまうと、消化しているものが車の揺れで刺激されることがあるのでなるべく早く起きて朝食を済ませておくのがポイント。消化の良いものを適量食べさせてあげるようにしましょう。
また夜中からの出発の場合は、胃が空っぽのままなので、車酔いしてしまった時に吐くものがなくて、もっと気持ち悪くなってしまいます。夜中でもなるべく適量食べさせてから出発しましょう。
子供用の酔い止めを用意しておく
車酔いの経験がある子供の場合は、「また酔うんじゃないか」という不安な思いをしてしまいます。そのような場合には、出発前に酔い止めを飲ませてあげると精神的にも落ち着いて安心感を与えられます。
最近では、3歳から飲める酔い止め薬も販売されていますので、出発30分前くらいに飲ませておくと効果的ですね。
車の中でもできる車に酔わない対策法
出発すると、楽しみにしていた子供は大興奮でソワソワしますよね。チャイルドシートに座らせても、しばらくはじっとしてくれない車内でママができる車酔い対策はどんなことがあるのでしょう。
車内温度の調節
体温の調節がまだ上手くできない子供にとって、車内の温度は外気温よりも暑く感じるものです。真夏や真冬でない限り、エアコンではなく窓をあけて自然の風を入れてあげると換気もできて気分もよくなります。
子供の体温は大人より高いので、エアコンを使う際はなるべく、涼しく汗をかかない程度の温度にしておくと子供が体調を崩しにくく車酔いも予防できます。
できるだけ遠くを見るように促す
手元でゲームや本を見ていると、目の動きが不安定になり自律神経が乱れて車酔いしてしまうことも。車の中では遠くの建物や景色の話をして、外を見るように促してあげましょう。こうすることで車の揺れを目で感じることがなくなり車酔いしにくくなります。
車酔いしにくい運転をする
急な加速・減速は三半規管に影響を与えます。ゆったりとした気持ちで運転するように心がけましょう。
また迷ってしまって同じ道をグルグル回ることも車酔いの原因になります。あらかじめ地図で行き先を確認して、迷わないようにしておくことも大切です。
すわる位置で予防できる
観光バスなどの大きい車の場合は、後ろの席ほど揺れが大きくなります。できるだけ揺れの少ない、前方で窓際の座席にすわらせてあげましょう。タイヤの上の座席は酔いやすい席なので避けてくださいね。
乗用車の場合も同じです。タイヤの上にある席を避けて座らせることで車酔いが防げます。子供は運転席が見える真ん中に座りたがりますが、なるべく端の席で窓からの風があたりやすいところに座らせましょう。
子供が車酔いしてしまったら?
子供は体調が悪くなると、ぐずりだしたり急に静かになったりしますよね。車酔いの兆候として「あくび」があります。
眠たくてあくびしているのか、車に酔い始めてあくびをしているのか注意して見ておいてくださいね。少しでも早く車酔いに気づいてあげることで、治るまでの時間も短縮できます。
またシートを倒して楽な体勢にしてあげることで、吐き気が鎮まり気持ちも落ち着いてきます。
手首にある「車酔いに効くツボ」を押してあげるのも効果的ですよ。次の動画も参考にしてみてくださいね!
車酔いの兆候が出始めたら、早めに休憩しましょう。気分転換に車を降りて散歩したり、ガムや飴などを食べさせて、たくさん話しかけてあげてください。
外の空気を吸って気分を高揚させてあげることが、子供の車酔いに一番効果的です。
しっかり車酔い対策をして楽しいお出かけを!
子供は車に酔ってしまうと、自分ではどうすることも出来ずにただ泣いてしまって、悲しいドライブになってしまいますよね。
出発前に手っ取り早く酔い止めを飲ませるのがいいのですが、子供にはなるべく薬を使いたくないというママも多くいると思います。
薬に頼らなくても出来る対策がたくさんあるので、子供に苦しい思いをさせないようにしっかり対策しておきましょうね。
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