- お酒で体が温まるのか
- 体を温めるお酒はどれか
- 逆に冷やすお酒があるのか
目次
お酒は体を温めるのか?
アルコールは一長一短
お酒を飲むと体が温かく感じるのは、アルコールによる作用によるものです。
アルコールが体内に入ると、肝臓の働きによってアセトアルデヒドに変化します。アセトアルデヒドには、血管を広げる作用が。そのためお酒を飲むと一時的に血管が広がり、温かい血液が流れてポカポカするのです。
しかしアセトアルデヒドは酢酸などに分解され、広がった血管は元通りに。そうなるとポカポカ感がなくなり、また温まったことによって汗をかいて体が冷えることに。 そのためアルコールには体を温める効果もありますが、冷やす効果もあるのです。
お酒の種類によって違ってくる
お酒の種類によっても、温まりやすい・冷えやすいなどの違いがあります。 お酒の製造方法を簡単に分けると、- 蒸留酒
- 醸造酒
この製造方法の関係で、 ・蒸留酒はアルコール度数が高め ・醸造酒はアルコールが低め になります。 アルコール度数が高ければ・・・ 一気に血管が広がりますが酔いが覚めると急に血管が収縮。 アルコール度数が低ければ・・・ あまり血管が広がりませんが急に収縮することも少なくなります。
冷たい飲み物は体を冷やす
お酒に限らず冷たい飲食物を取ると、体は冷えてしまいます。 というのも胃に冷えた飲食物が入ると、胃を通じて体全体に冷えた血液が回ることに。 お酒の中には冷やして飲むものも多いので、注意が必要です。体を温めるお酒とは
日本酒
お酒の中でも、比較的体を温める効果が期待できるのが日本酒です。
日本酒のアルコール度数は14%~15%前後で、しかもゆっくりと飲むタイプのお酒。熱燗に代表されるように、ホットで飲むことの多いお酒なので体が冷えにくいメリットもあります。
日本酒は米や米麹を発酵させて作りますが、製造工程で「アデノシン」という成分が含まれます。
アデノシンには血管の収縮を妨げる効果があるため、お酒を飲んだ後でもしばらく血管が広がったまま。結果としてポカポカ状態を保ったままお酒が抜けていき、温かさが持続できるのです。
赤ワイン
ワインは体を冷やすと言われていますが、赤ワインに関しては体を温める効能をもっています。
それは赤ワインに多く含まれる「ポリフェノール」に、血液サラサラ効果があるから。
血管が広がった状態で血液がサラサラになれば、いつもより血流が良くなりますよね?この効果があるため、赤ワインは体を温めやすいお酒と言えるのです。
更にひと工夫するなら、ヨーロッパで寒い夜に飲まれている「ホットワイン」をいただきましょう。 作り方は簡単で、赤ワイン・シナモン・グローブを10分ほど煮込むだけ。ポイントは沸騰させないこと。沸騰させると、風味もアルコールも飛んでしまいます。お好みでりんご・ミカンなどの果物を加えると、フルーティで更に飲みやすくなるのでオススメです。
簡単レシピ!ホットワイン ~Hot Wine~ こちらはホールタイプのスパイスを使う本格派。無ければ粉末タイプのスパイスでも大丈夫です。
体を冷やすお酒とは
ビール
体を冷やすお酒の代表と言えば、まずビールが挙げられます。
ビール自体はアルコール度数が5%前後と低いのですが、一度にたくさん飲めてしまうお酒。また飲み方も「キンキンに冷やして飲む」のが一般的で、血液が冷えてしまいます。
そのため血管が広がっても体を巡るのは冷たい血液で、結果として体が冷える結果に。真夏に飲むと気持ちいビールですが、冷えが気になる方は避けたほうが無難です。
焼酎
日本を代表するお酒といえば、日本酒以外では焼酎が挙げられます。焼酎は材料によって味も変わり、ファンが多いお酒。
しかしアルコール度数が25%前後と高く、水割りにしても比較的アルコールが多く摂取することに。また材料に使われる麦は、東洋医学の考え方において「体を冷やす食べ物」とされています。

コメント