働くパパとママにとって、最大の難関とも言える子供の急な発熱や病気。特に1歳を過ぎた頃からは、いきなり高熱を出して「今日は大事な会議なのに・・・」なんてことも珍しくありません。
一般的な保育園では、だいたい37.5度を越えてしまうと預けることは難しくなります。
でも社会的な立場があるとなると、毎回休むわけにもいかず本当に困りますよね。近くにおじいちゃんおばあちゃんなど信頼して頼れる人がいればいいのですが、遠く離れているとなるとどうすることもできません。
そんなとき、ぜひ頭に入れておいて欲しいのが病児保育。
また、熱は下がったもののまだ通常保育をする段階にない子供を預かってくれる病後児保育というものもあります。
病児保育、病後児保育とは具体的にどういう保育なのでしょうか。必要な資格情報なども含めてご紹介します。
病児保育とは?
まずは急な発熱や発病時に利用したい病児保育の特徴から見ていきましょう。
利用できる条件
そもそも保育園に通園している子供でなければ利用することができません。
また、
- 両親が仕事などで看病できないことが前提での利用
- 離乳食が完了していること
- 特定のワクチンを接種済みであること
など、民間の病児保育園によって様々です。
早めの問い合わせを
通常の保育園と違い、一度に10人20人を受け入れることができません。
定員が4~6人であることが多いので特にインフルエンザなど感染症の流行る時期には注意が必要です。
利用連絡票が必要
予約を取ることができたら、医療機関にて利用連絡票を記入してもらいましょう。病児保育園に預けるには、この利用連絡票がなければ利用することができません。
診察の際に忘れないようにしましょう。
病児保育の保育内容やシステム
病児保育には、保育園で預かる場合と訪問型の場合があります。
保育園で預かる場合
園児であることが条件
訪問型の場合
市町村が認定した病児保育に適切な資格を持った方が自宅にて保育
病児保育は、病院、診療所、保育園などに作られた専用スペースや、病児保育専用施設などでおこなわれます。
病後児保育と病児保育の違いとは?
病後児保育とは、病気やケガが回復期にあり、通常の保育や集団行動が困難な場合に行われる保育です。
医師が利用を認めた上で、しっかりと回復に向かえるように通常保育をするための補助をしながら一時的に保育をします。
病院に併設している病児保育園は医師や看護師が常駐していますが、病後児保育はどちらかといえば保育士が通常保育に戻るための手助けをするイメージです。
賢く使い分けて、いざという時にママも、お子様も安心できることができたらいいですね。
病児保育施設で働くのに必要な資格とは?
病児保育園や訪問サービスで、大事な我が子を見てくださる方は一体どんな資格を持っているのでしょうか。
安心できるかどうかを見極めるためにも、適切な資格を保持しているかどうかは気になるところですよね。
認定病児保育専門士
全国病児保育協議会が認定している資格です。
この資格を取るには、全国病児保育協議会加盟施設に数年間常勤(保育士、看護師として)した経歴などが条件となります。
また研修会への参加、レポートの提出などといった経緯を経て、認定を受けられます。
認定病児保育スペシャリスト
保育士や看護師の資格を持っていなくても、
- 高校を卒業している18歳以上であること
- 資格取得web講座を修了
- 24時間の実習を修了
という3つの条件をクリアすれば、認定されることができます。
保育士または看護師
上記の認定資格を持っていなくても、既に保育士や看護師の資格を持っていれば病児保育士として働くことができます。
しっかりと子供の心と体のケアをしてくれる施設探しを!
何よりも一番心配なのは、病気や怪我をしている時に心細い思いをする我が子。
お子様によっては、いつもと違う施設で保育が行われることによってより一層心細くなることもあるかもしれません。
でもケアをしてくれるのは、保育的にも看護的にもプロの方であることが分かりほっとしましたね。
慣れているおうちでの看病がいいのではないかと考える方にも、訪問型の病児、病後児保育があります。
市区町村によって登録の仕方や利用の仕方が異なるため、まずはお住まいの地域の地名を入れての検索や、市区町村、医療機関に問合わせてみるのも手かもしれませんよ。
また、急な発熱や病気の時に急いで施設を探すのもなかなかの労力がいります。
何かあった時のために、いくつかの施設に目星をつけておくことをおすすめします。
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