なかなか治まらない鼻水やくしゃみ。風邪かと思っていたけど、もしかしたら今年から花粉症になってしまったのかもしれない・・。
花粉症の季節に風邪のような症状がでると、これって花粉症?それとも風邪?と悩むことがありますよね。
「花粉症」と「風邪」は、それぞれどんな違いがあるのでしょう?
そんな気になる花粉症と風邪の症状の違いや見分け方、また受診する際の病院選びについてまとめてみました。
花粉症と風邪の違いや見分け方
目に症状が出るのが花粉症
花粉症と風邪の違いは、「目」に最もあらわれるんですね。
風邪ではほとんどの場合、目には症状が出ません。
対して、花粉症であれば、
- 目が赤く充血する
- かゆみがある
- 涙が出る
などの症状が見られます。
これは、花粉が目や周辺の粘膜に付着して、体がアレルギー反応を起こしているからです。
目に上記のような症状が出ていれば、花粉症と思って間違いないですね。
花粉症の鼻水は透明でサラサラ
風邪の場合、鼻水は黄色っぽくドロッとしています。これは、風邪のウイルスと戦って化膿した場所から出る、黄白色で不透明の膿汁が鼻水に混じるためです。
それに対して、花粉症の鼻水は外部からの異物である花粉を体の外に流し出すのが目的ですので、水のようにサラサラとしています。
朝と夜に鼻水・鼻詰まりが起きやすいのは花粉症
鼻水や鼻詰まりが朝と夜に起きやすくなる状態は「モーニングアタック」と呼ばれています。これは交感神経・副交感神経からなる自律神経の作用によるものと考えられています。
アレルギー物質に対抗しようとしている交感神経は、
- 朝起きると同時にはたらきだす
- 空気中の花粉に過敏に反応する
そして、昼間アレルギー物質に対抗していた交感神経が、夜寝るときには副交感神経に切り替わると、症状を抑えることができずに鼻水・鼻詰まりが起きやすくなってしまうのです。
このように、昼間はたらく交感神経と、夜間はたらく副交感神経の切り替わりのタイミングで症状が出るのです。
喉がいがらっぽくないのにかゆみがあったら花粉症
花粉症の症状としては目のかゆみ、くしゃみ、鼻水がよく知られているところですが、喉のかゆみを訴える人も意外に多いです。
スギ花粉の患者の場合、78%の方が咽頭症状を感じているという報告もあります。これはアレルゲンである花粉が喉の粘膜に付いて炎症を起こしているからです。
風邪をひいて、咳をしているうちに喉がいがらっぽくなってかゆい、ということもありますが、花粉症の場合、いがらっぽさはなく、かゆみのみを感じます。
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病院に行くならどこに受診する?
花粉症の可能性が高い場合
花粉症の対象となる科は、
- 耳鼻科
- 耳鼻咽喉科
- 眼科
などです。
ほとんどの人が耳鼻科や耳鼻咽喉科を受診しますよね。でも内科でも診てもらえます。
病院の選び方としては、自分の症状が一番つらい科を選びましょう。
たとえば、
- 目のかゆみより鼻の症状の方がつらい場合は「耳鼻科」
- 鼻水鼻づまりより喉のかゆみがつらい場合は「耳鼻咽喉科」
- 鼻や喉の症状より目のかゆみがつらい場合は「眼科」
といった具合です。
風邪の可能性が高い場合
ひとくちに風邪といっても、その原因となるウイルスは200種類以上あります。
また、一見ただの風邪のような症状であっても、じつはインフルエンザや、肺炎、喘息の発作など、思わぬ重症の病気が隠れている場合もあります。
まずは、かかりつけ医を受診し、場合によっては専門医を紹介してもらうという方法が良いですね。
花粉症か風邪かを見極めて、早めに受診を
アレルギー反応である花粉症は風邪と比べてあまり深刻にうけとられずに、「花粉症は時期が来れば治まるだろうから、それまでやり過ごそう」と思ってしまいがちです。
しかし、実は花粉症を放っておくと、
- 口腔アレルギー症候群
- 副鼻腔炎
- 喘息
などの合併症を引き起こしてしまうことがあります。
目や喉のかゆみ、透明で水のような鼻水が出て花粉症が疑われる場合も、風邪の場合と同様に早めの受診をするようにしましょう!
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